新型コロナウイルスに対抗するため、さまざまなタイプのワクチンが開発されています。[br][br] Q どんなものがあるの。[br][br] A 昔からあるウイルスの毒性をなくして使うワクチン、新しい技術を使ったものなど世界で260を超える開発計画があります。4月初旬時点で、このうち欧米で開発された4種類や中国、ロシアの製品が実用化されています。[br][br] Q 日本ではどれが使える?[br][br] A 米ファイザー製の接種が始まっています。他に米モデルナ、英アストラゼネカが承認申請をしており、早ければ5月にも承認される可能性があります。ファイザー製とモデルナ製は新型コロナの遺伝情報を持つ物質が主な成分です。アストラゼネカ製は体内に遺伝物質を運ぶのに害のない別のウイルスを運び屋として利用します。[br][br] Q どれが良いの。[br][br] A ファイザーやモデルナのワクチンは感染、発症、重症化の高い予防効果を示したデータがあります。アストラゼネカ製は保管がしやすい上、多くを国内で生産するため、安定供給が見込めます。どれが良いかは見方によって変わります。政府は複数が承認された際に、個人が希望するワクチンを選べるようにするかどうか、明確な方針を示していません。[br][br] Q 他に欧米で実用化されたものはあるかな。[br][br] A 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製も広く流通しています。1回の接種で済むのが特徴です。[br][br] Q 国産ワクチンは?[br][br] A 安全性や有効性を調べる臨床試験(治験)はアンジェスや第一三共、塩野義製薬、KMバイオロジクスなどが始めています。ただ実用化まではまだ時間がかかりそうです。