新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、一般の国民の中では65歳以上の高齢者からワクチンを打っていきます。[br][br] Q なぜですか?[br][br] A 感染した場合、重症化するリスクが高いため、優先的に接種を行います。高齢者の感染を防ぎ、介護施設のクラスター(感染者集団)発生を抑えることで、病院の病床使用率の上昇を避ける狙いもあります。[br][br] Q 重症化しやすい人を先にワクチンを打つという方針なのですね。[br][br] A 高齢者の後は、64歳以下で基礎疾患がある人らが優先されます。これも同じ考え方からです。海外では、行動が活発でウイルスを運びやすい若者を先に打つべきだという指摘も一部にあるようです。[br][br] Q 対象の高齢者は何歳から?、何人いる?[br][br] A 65歳以上です。厳密には1957年4月1日以前に生まれた人で、全国で約3600万人と推計されています。[br][br] Q 高齢者の中での優先順はあるのですか。[br][br] A 接種事業は市区町村が主体で、それぞれで対応が異なります。クラスターのリスクが高い介護施設から始めるところが多く、予約で早い者勝ちという先着順、予約殺到回避で年齢の高い順といった基準を設ける自治体もあります。[br][br] Q おおむね、いつごろ本格化しそうですか。[br][br] A 4月中はワクチンの量が十分ではなく、限定的です。全国の市区町村でワクチンが豊富に届き始める5月からは、各地で本格化しそうです。[br][br] Q 主な課題は?[br][br] A 必要書類を持参し接種会場に足を運んでもらい、予診から接種、副反応の有無の確認までを各地で円滑に進められるか。1人2回接種する必要があります。ワクチンの供給も大丈夫なのか。前例のない国家的事業は課題がいっぱいです。