【どうなるワクチン住民接種】(1)自分と周囲を守る効果期待

 ワクチンで免疫ができる仕組み
 ワクチンで免疫ができる仕組み
新型コロナウイルスワクチンの住民接種が12日から65歳以上の高齢者を対象に始まります。 Q 接種の目的は? A 人には一度感染したウイルスや細菌といった病原体の特徴を記憶し、同じ病原体が再び侵入した際に抗体で攻撃する免疫の仕組みがあります。.....
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 新型コロナウイルスワクチンの住民接種が12日から65歳以上の高齢者を対象に始まります。[br][br] Q 接種の目的は?[br][br] A 人には一度感染したウイルスや細菌といった病原体の特徴を記憶し、同じ病原体が再び侵入した際に抗体で攻撃する免疫の仕組みがあります。あらかじめ毒性などを弱めた病原体などを接種し、免疫をつけるのがワクチンの狙いです。[br][br] Q なぜ期待されているの。[br][br] A いまだ確立された治療法がない中で、接種に使われる米ファイザー製のワクチンは、発症率を95%減らす高い効果が報告されているためです。自分以外にも、さまざまな理由で接種できない人を社会全体で守れるという利点もあります。[br][br] Q どうして?[br][br] A 人口の一定割合が免疫を持つと、「集団免疫」という状態に達し、感染が広がりにくくなります。集団免疫に必要な割合は感染症によって異なりますが、新型コロナは最低でも60~70%が必要とみられています。[br][br] Q 周りの人が打てば自分は打たなくてもいいかな。[br][br] A 国民に接種の努力義務が課せられましたが、強制力はありません。本人の意思が尊重されます。ただ多くの専門家は接種による利益が副反応などの不利益を上回ると考えていて、国は16歳以上の全員に個別の案内を送るなどして「勧奨」する方針です。[br][br] Q 接種が進めば感染拡大前の生活に戻れる?[br][br] A ワクチンを接種した人から他人への感染をどの程度予防できるかは、まだはっきり分かっておらず、ワクチンだけでは感染拡大を完全に止めることはできないとする研究もあります。マスク着用や人と十分距離を取るといった対策も当面必要になりそうです。 ワクチンで免疫ができる仕組み