【月刊Dash】「ルーキーらしく思い切って」/ワッツPG駒沢颯(三沢出)

青森ワッツの駒沢颯
青森ワッツの駒沢颯
今年1月に特別指定選手として青森ワッツ入りし、念願のBリーグデビューを果たしたのが三沢市出身の駒沢颯(22)=日大4年=。まだ試合途中の短時間出場が中心だが、積極的なプレーでブースターや首脳陣にアピールしている。「ルーキーらしく思い切り動き.....
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 今年1月に特別指定選手として青森ワッツ入りし、念願のBリーグデビューを果たしたのが三沢市出身の駒沢颯(22)=日大4年=。まだ試合途中の短時間出場が中心だが、積極的なプレーでブースターや首脳陣にアピールしている。「ルーキーらしく思い切り動き回り、勝利に貢献したい」。いずれはチームを代表する選手になるべく、闘志を燃やしている。[br][br] 三沢市生まれ。3歳上の姉の影響でバスケットボールを始めたのが岡三沢小4年ころ。すぐにのめり込み、堀口中3年時には、より高いレベルでのプレー環境を求めて八戸市内のバスケスクールにも通った。そこで指導に当たっていた八学光星高の佐々木彰彦監督(31)に誘われて同校に進んだ。[br][br] 高校時代は内に切り込むプレーとアウトサイドの両方をこなし、チームの得点源となった。全国大会の切符が懸かる舞台では青森県内予選で3度決勝に進出したが、ことごとく最後の壁にはね返された。それでも、チームは「全員で攻め込むバスケ」を追求。自身も得点能力を着実に磨き続けた。[br][br] そして、高校最後の2016年全国高校選抜優勝大会県予選で、それまでの努力が結実。エースとしてライバル弘前実を下して悲願の初優勝を飾り、全国大会の出場権を手にした。「当初は思い通りのプレーができないと、ふてくされてしまうこともあったが、負けた悔しさをばねにチームがいい方向に進むよう考えられるようになった。それが初優勝につながったと思う」。確かな手応えを胸に、先々のプロ入りを夢見て、大学は日大に進んだ。[br][br] 入学直後、いきなり周囲とのあまりの体格の違いにショックを受けた。「フィジカルで劣らないようにしないと」と体重増に取り組んだが、無理な増量がたたって約1カ月ほどで練習中に右足甲を疲労骨折。大学3年時は練習試合中に他選手と接触した際、左足首を骨折した。長期にわたって地道なリハビリを余儀なくされ、全日本大学選手権を棒に振った。[br][br] 心が折れそうにもなったが、自らを奮い立たせて再起。大学最後の年は全日本大学選手権で主力としてプレーし、16強入りした。大学4年間で何とか体重は10キロ増えてパワーアップ。長身ながら器用なプレーもこなせる選手として地元B2チーム・青森ワッツの目に留まり、今年1月、加入が決まった。[br][br] 青森でのポジションはポイントガード。素早い状況判断でボールを運び、チームを引っ張ることが求められる。今は着々と経験を積んでいる段階だ。[br][br] 2月6日には、高校時代を過ごした八戸でBリーグデビューを果たした。母校の恩師・佐々木監督や後輩たちらが見守る中、途中出場だったが、勇姿を披露。佐々木監督は「現状に満足せず、向上心を持って頑張ってほしい」とエールを送る。[br][br] 同13日の山形ワイヴァンズとのアウェー戦では、スクリーンを使ってジャンプシュートを放ち、待望のリーグ初得点をマーク。うれしさから思わず笑みがこぼれた駒沢。「青森はシューターが多いのでドライブからのキックアウトなどで得点を演出し、チームの力になりたい」と決意を新たにしている。青森ワッツの駒沢颯