総額表示義務付け、買い控え懸念 

 価格が書かれたポップを確認するアキダイの秋葉弘道社長=1日、東京都練馬区
 価格が書かれたポップを確認するアキダイの秋葉弘道社長=1日、東京都練馬区
4月1日から商品やサービスの価格表示を消費税込みの「総額表示」にすることが義務付けられた。消費者にとって実際に支払う額が分かりやすくなった一方で「高く感じる」との戸惑いもある。本体価格との併記に切り替えたスーパーからは、顧客の買い控えを懸念.....
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 4月1日から商品やサービスの価格表示を消費税込みの「総額表示」にすることが義務付けられた。消費者にとって実際に支払う額が分かりやすくなった一方で「高く感じる」との戸惑いもある。本体価格との併記に切り替えたスーパーからは、顧客の買い控えを懸念する声が漏れた。[br][br] 1日午前、東京都練馬区のスーパー「アキダイ関町本店」では、大きく表示した本体価格の下に小さく税込み価格が併記されたポップが店頭に並んだ。[br][br] 買い物に来ていた練馬区に住む70代の主婦は「レジで払う額が一目で分かりやすい」と評価した。別の買い物客で60代の女性会社員は「税込み価格があると高く感じる。商品によっては購入をためらう」と語った。[br][br] この店以外に複数店舗を運営するアキダイ(東京)では、値札や店頭のポップの切り替えに、資材や人件費など総額で200万円以上の費用がかかったという。秋葉弘道あきばひろみち社長は「税込み提示による購買意欲の落ち込みが心配だ」と不安そうに話した。[br][br] 一方、ある百貨店では、価格表示の変更はあまり影響がないという。関係者は「そもそも高額衣料品などの購入客は、値札を気にしない人が多い」と説明した。 外食チェーンの「モスバーガー」や「丸亀製麺」では、人件費の高騰などを背景に、総額表示への変更に合わせて一部商品を値上げした。[br][br] モスバーガーなどチェーンの飲食店を家族でよく利用するという東京都品川区に住む30代の主婦は「値上げとなると、家族の人数分だけ負担が増えることになる。店に行かなくなるかもしれない」と話した。 価格が書かれたポップを確認するアキダイの秋葉弘道社長=1日、東京都練馬区