東欧の医療現場逼迫 コロナ新規感染増、死亡率悪化

国内外

東欧の医療現場逼迫　コロナ新規感染増、死亡率悪化

2021年3月26日 7:01

　新型コロナウイルスのワクチンを接種する医療関係者＝１月、ポーランド・ビアウィストク（ロイター＝共同）

【ウィーン共同】東欧諸国の一部で新型コロナウイルス感染が深刻化、医療従事者が不足するなど現場が逼迫（ひっぱく）している。ＡＰ通信などによると、ポーランドでは、新規感染者数が過去最高となった。ハンガリーは人口当たりの死亡率が世界最悪水準となり.....

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　【ウィーン共同】東欧諸国の一部で新型コロナウイルス感染が深刻化、医療従事者が不足するなど現場が逼迫（ひっぱく）している。ＡＰ通信などによると、ポーランドでは、新規感染者数が過去最高となった。ハンガリーは人口当たりの死亡率が世界最悪水準となり、ルーマニアでは医師が集中治療室（ＩＣＵ）に入る患者の決定を迫られる事態となっている。[br][br]　ポーランドでは、感染力が強いとされる英国型変異株が流行の「第３波」の原因となっているという。医療システムは困難にさらされ、ロイター通信によると、政府は２４日、負荷の高い地域から利用可能な病床の多い地域への患者の移送を検討していると発表した。過去２４時間の新規感染者数は２万９９７８人、死者は５７５人に上る。[br][br]　ハンガリーは最近、住民１００万人当たりの死亡率が最悪水準となった。人口約９７０万人で、新型コロナの入院患者は約１万２千人。正規の医療従事者が不足し、医学生に援助に来る権限が与えられた。コロナ病棟で医師や看護師を支援するボランティアを探している病院もある。[br][br]　ルーマニアでは、ＩＣＵの患者数が最多レベルで推移。ある医師は「第２波の時よりも、はるかに多くの患者がいる。ＩＣＵにベッドがない。悲しいことに、しばしば年齢などによって患者を選別しなければならない」と漏らした。[br][br]　チェコやスロバキアも改善しつつあるが、厳しい状況が続いていた。[br][br]　東欧諸国は多くの工場を抱えており、リモートワークが難しいことが感染拡大の一因との指摘もある。　新型コロナウイルスのワクチンを接種する医療関係者＝１月、ポーランド・ビアウィストク（ロイター＝共同）

東欧の医療現場逼迫 コロナ新規感染増、死亡率悪化

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