1学級33人以下 小5にも拡充/県教委

青森県教委は新年度から、小学1~4年で導入している1学級33人以下の少人数学級編成を小学5年に拡充する。2022年度には小学6年でも導入する予定で、全学年で少人数学級編成が実現する見通し。1学級の児童数が現在の40人以下から33人以下に減る.....
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 青森県教委は新年度から、小学1~4年で導入している1学級33人以下の少人数学級編成を小学5年に拡充する。2022年度には小学6年でも導入する予定で、全学年で少人数学級編成が実現する見通し。1学級の児童数が現在の40人以下から33人以下に減ることにより、教員1人当たりの児童数が少なくなるため、より個人に応じた学習や生活の指導ができるようになる。[br][br] 県教委は学級数増加などに伴う教職員の人件費として、21年度当初予算案に9億9462万円を計上。国は25年度までに全学年を35人学級とする方針で、県は国の政策に先駆けて少人数学級編成を導入することとなる。[br][br] 県教委は02年度から段階的に少人数学級編成を導入。学校現場からは「学級運営がやりやすい」「生徒指導上の効果があった」などと好評だった。ただ、小学5年に進級すると1学級の児童数が増加していたため、「学年が上がると指導が難しくなる」との声も上がっていたという。[br][br] 33人以下の学級編成は、原則として1学年2学級以上の学校で導入。1学年1学級の学校では各学級に非常勤講師を配置し、1学級を教員2人が担当する。来年度の小学5年の対象校は計36校。[br][br] 一方、二つ以上の学年を一つにした「複式学級」では小学1~4年を対象に、人数が多い学級に非常勤講師を配置。これまでは1、2年のみが対象だった。[br][br] 県教委教職員課は「教員は担当する子どもの数が減ることで、一人一人に向き合う時間が増える。学習、いじめや不登校など児童への指導で、よりきめ細かい対応が可能になる」としている。[br][br] だが、小学校の教員採用試験の倍率は低下傾向にあり、今後は教員の確保が課題となる。県教委は東京都で1次試験を実施したほか、他都道府県で小学校教員として3年以上働いていれば試験の一部を免除するなど、引き続き応募者の増加に向けた取り組みを推進する。