北海道・東北地方で展開する食品スーパー企業グループ「アークス」(札幌市)は16日開いた取締役会で、子会社「ユニバース」(八戸市)の代表取締役CEO(最高経営責任者)を務める三浦紘一氏(81)が退任し、取締役会長に就く役員人事を内定した。新たに代表取締役社長には、代表取締役COO(最高執行責任者)兼管理本部長の三浦建彦氏(49)が就任する。ユニバースが5月17日に開く定時株主総会と取締役会で正式決定となる見通しだ。[br][br] 紘一氏は1967年10月にユニバースを設立した創業者。一代で東北を代表するスーパーに築き上げた。創業以来、初めてのトップの交代で、代表権を持つ取締役は建彦氏のみとなる。[br][br] ユニバースは昨年5月、紘一氏が代表取締役CEOに、建彦氏が代表取締役COOのポストにそれぞれ就く経営体制に移行。建彦氏が初めて代表権を有し、後継としてトップを引き継ぐ地固めが進められてきた。[br][br] 建彦氏は紘一氏の長男で2005年に入社。八戸ニュータウン店長などを経て11年7月に取締役となり、営業企画部長、商品本部長などを歴任。アークスでは取締役執行役員を務める。[br][br] ユニバース総務部は今回の役員人事について、「本日の段階ではコメントは出せない」としている。[br][br] 一方、この日の取締役会では、紘一氏がアークスの代表取締役会長を退任、取締役会長に就く人事も内定した。アークスが5月25日に開く定時株主総会と取締役会で正式に決定される。[br][br] ユニバースは現在、北東北3県で57店舗を展開。20年2月期通期(19年3月~20年2月)の連結売上高は、過去最高の1269億9700万円に上った。