魚市場A棟稼働率低迷 八戸市長「全力で取り組む」

荷さばき施設A棟でのイワシの試験水揚げで使用されたうろこ除去設備=2020年12月23日、八戸市第3魚市場
荷さばき施設A棟でのイワシの試験水揚げで使用されたうろこ除去設備=2020年12月23日、八戸市第3魚市場
小林眞八戸市長は15日の市議会予算特別委員会で、低迷する市第3魚市場荷さばき施設A棟の稼働率向上を目指し、A棟で水揚げされるサバの付加価値向上や販路拡大へ「水産業界関係者と一丸となって全力で取り組む」との意欲を表明した。現状については「市民.....
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 小林眞八戸市長は15日の市議会予算特別委員会で、低迷する市第3魚市場荷さばき施設A棟の稼働率向上を目指し、A棟で水揚げされるサバの付加価値向上や販路拡大へ「水産業界関係者と一丸となって全力で取り組む」との意欲を表明した。現状については「市民らに心配を掛けていることを真摯(しんし)に受け止めている」とした。[br][br] 特別委で五戸定博委員(きずなク)が市長の意向を示すよう要望。これを受け、休憩を挟み上村智貞農林水産部長がコメントを代読した。[br][br] コメントで小林市長は「目標達成には至らなかったが新規利用の漁船は増加しており、A棟サバの商品開発を進めている市内加工業者もある」と強調。また、A棟運営の在り方について、2021年度の実績を踏まえ「加工品の販売状況や魚価などさまざまな角度から検証し、議員の皆さまに相談しながら適切に対応していく」と述べた。[br][br] 予算委で五戸委員は「小型船のイワシを取り扱うのは賛成しかねる。無理に稼働率を上げるより付加価値向上を重視すべきだ」と指摘。山名文世委員(新緑・無所属)は、現行の年間目標3万1200トンに対する実績が17年度7・4%、18年度4・9%、19年度1・2%、20年度3・7%などと、上向く気配がない現状を挙げ「12年の稼働から10年近くたつが、全く進歩がない」と批判した。荷さばき施設A棟でのイワシの試験水揚げで使用されたうろこ除去設備=2020年12月23日、八戸市第3魚市場