【米大リーグ】ファン禁止、少人数練習… コロナ禍でキャンプ一変

 ネックウオーマーのような形状のマスクで口元を覆い練習するエンゼルス・大谷(手前)=2月、テンピ(球団提供・共同)
 ネックウオーマーのような形状のマスクで口元を覆い練習するエンゼルス・大谷(手前)=2月、テンピ(球団提供・共同)
米大リーグは10日、キャンプインから1カ月近くがたった。昨年は3月中旬に新型コロナウイルスのため中止となり、7月の開幕直前のキャンプは主に各球団の本拠地で実施した。今春、アリゾナ、フロリダ両州のキャンプ地では新型コロナ対策の規定の下、練習で.....
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 米大リーグは10日、キャンプインから1カ月近くがたった。昨年は3月中旬に新型コロナウイルスのため中止となり、7月の開幕直前のキャンプは主に各球団の本拠地で実施した。今春、アリゾナ、フロリダ両州のキャンプ地では新型コロナ対策の規定の下、練習でファンの立ち入りを禁止したり、選手は少人数のグループで時間を区切って汗を流したり、その風景は一変した。[br][br] アリゾナ州テンピでキャンプを行うエンゼルスはマイナー施設も活用し、ロッカーなどで選手が十分にスペースを確保することで感染予防に努める。食事は屋外の仮設テントで取り、ミーティングは主にオンラインで開催。練習中、選手はネックウオーマーのような形状のマスクで口元を覆いながら動く。[br][br] レンジャーズ移籍1年目の有原は「この状況なので外に出ることもなく、(キャンプ中の)家とキャンプ地でゆっくりとしている」と語る。同僚とは外食などで関係を深めることはできず、家と球場を往復する日々を送っている。[br][br] レッドソックスの沢村はキャンプ途中に現地入り後、すぐには全体練習に参加できなかった。個別に練習することで感染防止に万全を期した。[br][br] 一方、オープン戦は各球団2割ほどに限定しつつも観客を入れた。芝生席はファン同士に距離を取らせるため、円や四角を白色で線引きする球場もあった。[br][br] 昨季はレギュラーシーズンが無観客、観客の動員はポストシーズンの一部にとどめた。ファンは昨年途中で打ち切られたオープン戦を待望していたようで、早々とチケットが完売する球団も。エンゼルスの大谷は1日に初出場し「昨年の公式戦よりも公式戦っぽい。お客さんが入った方が野球をやっているなって感じはする」と話した。[br][br] オープン戦では特別ルールが導入された。両監督の事前の話し合いでイニングの短縮が可能に。本来の九回まで実施しない試合が相次いでいる。[br][br] さらに13日までは投手が20球以上投げていれば、3アウトを取る前に相手の攻撃を打ち切れる決まりがある。レンジャーズの有原は2日の初登板で一、二回とも3アウト目を取らずにイニングが終了した。異例ずくめの準備期間を経て、大リーグはレギュラーシーズン162試合の通常開催を目指している。 ネックウオーマーのような形状のマスクで口元を覆い練習するエンゼルス・大谷(手前)=2月、テンピ(球団提供・共同)