【震災10年】未来向かうシンボルに 半崎緑地公園で桜の記念植樹/久慈

防災への決意を新たに桜の苗木を植樹をする市民
防災への決意を新たに桜の苗木を植樹をする市民
久慈市内の40社以上の企業などで組織する久慈港環境美化協会(兼田忠康会長)は11日、同市の半崎緑地公園で「東日本大震災10年記念桜植樹」を行った。市民約100人が参加し、「あの日の記憶を後世に伝えていく」などと決意を新たにしながら、桜の苗木.....
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 久慈市内の40社以上の企業などで組織する久慈港環境美化協会(兼田忠康会長)は11日、同市の半崎緑地公園で「東日本大震災10年記念桜植樹」を行った。市民約100人が参加し、「あの日の記憶を後世に伝えていく」などと決意を新たにしながら、桜の苗木を植えた。[br][br] 桜はジンダイアケボノで、塩害や病気に強く、濃いピンク色の花を咲かせるのが特徴。「日本花の会」が無償提供した。[br][br] セレモニーで兼田会長が「久慈市でも多くの人が被災したが、地域の皆さまや多くの有志の支援、協力により復旧、復興が進んでいる。感謝の気持ちを形にしたい」とあいさつ。遠藤譲一市長は「この桜が花を結び、次の世代を担う子どもたちが前に向かって進んでいくシンボルになれば」と期待を込めた。[br][br] 参加した市民は「大きくなってね」などと言葉を掛けながら、協力して一本一本丁寧に植えた。昨年分と合わせ、同公園に植樹された桜は計100本。順調に成長すれば5年ほどで花を咲かせ、約400メートルの桜並木ができるという。[br][br] 同市の会社員玉沢美枝さん(37)は「満開の花を咲かせる日が楽しみ。ここに訪れた人が、震災当時の祈りや教訓を思い返してくれればうれしい」と語った。防災への決意を新たに桜の苗木を植樹をする市民