【三沢市予算案】所得向上へホタテ稚貝放流 市漁協に助成金

三沢市漁協(門上馨組合長)は2021年度、三沢沖でのホタテの稚貝放流を計画している。「つくり育てる漁業」に取り組み、漁業者の所得向上や漁業の安定につながる手だてを模索する狙い。実施海域や進め方など詳細は検討中だが、早ければ4月にも放流したい.....
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 三沢市漁協(門上馨組合長)は2021年度、三沢沖でのホタテの稚貝放流を計画している。「つくり育てる漁業」に取り組み、漁業者の所得向上や漁業の安定につながる手だてを模索する狙い。実施海域や進め方など詳細は検討中だが、早ければ4月にも放流したい考え。[br][br] 市漁協によると、計画では稚貝約35トン(52万5千粒程度)を調達、放流し、2年後の採集、水揚げを目指す。稚貝の購入に当たり、市が21年度一般会計当初予算案に計上している助成金250万円を活用する方針だ。[br][br] 市漁協は過去に、今回想定する量よりも少量ながら、ホタテの稚貝を放流した実績がある。それにより、水深35メートル前後での貝の生息が確認されており、放流の有効性は高いとみている。[br][br] 昨年11月には、市漁協や県漁連、県三八地域県民局八戸水産事務所、市の関係者、学識経験者らで構成する稚貝放流の検討委員会を設置。事業展開に向けて検討を進めている。[br][br] 市漁協の山本優参事は「漁業者の後継者育成などの展開を考えれば安定した漁業を進めなければならないが、この取り組みはその手段にもできるだろう。ホタテを機に、いろんなものをつくり育てる漁業に取り組んでみたい」と話す。      (福山拓司)