国産リンゴ輸出100億円突破、7年連続

財務省が25日発表した貿易統計によると、2020年産の国産リンゴの輸出金額が20年9月から21年1月の累計で106億235万円(前年同期比4%増)に達し、7年連続で100億円の大台に乗った。輸出量は累計2万6534トン(6%増)。良果を安定.....
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 財務省が25日発表した貿易統計によると、2020年産の国産リンゴの輸出金額が20年9月から21年1月の累計で106億235万円(前年同期比4%増)に達し、7年連続で100億円の大台に乗った。輸出量は累計2万6534トン(6%増)。良果を安定的に出荷しながら、新型コロナウイルスの影響に伴う“巣ごもり需要”を確保したことで、例年並みの水準となった。[br][br] 県国際経済課によると、輸出される国産リンゴの9割が青森県産とされる。[br][br] 1月単月でみると、金額39億7560万円(184%増)、輸出量9793トン(189%増)で共に調査開始年の1988年以降で最多となった。贈答用の需要が高まる2月12日の春節(旧正月)に合わせて計画的に輸出し、競合する米国産の流通量が落ち着いたことで需要が高まったとみられる。[br][br] 主要な国・地域別でみると、台湾は31億4426万円(260%増)、7955トン(263%増)。香港は6億7077万円(74%増)、1506トン(70%増)。春節が昨年より2週間以上遅く、ピークがずれ込み、前年比で差が大きく開いた。[br][br] 県は本年度、主要輸出国を中心に現地メディアを活用した販促活動を展開。特にテレビを使った宣伝に手応えをつかんだという。今後も認知度向上や新たな需要の掘り起こしに努める。[br][br] 県国際経済課の鈴木耕司課長は「台湾と香港への販売に力を入れつつ、新たな国にアプローチして輸出の可能性を広げていきたい」と需要拡大へ意欲を示した。