青森県内漁協再編計画、合意進まず 目標24年度末に延期

青森県内44漁協を4漁協に集約させる再編計画で、各漁協への指導業務を担う県漁連(松下誠四郎会長)が、合併の目標時期を2020年度末から4年後の24年度末へ延期する方向で調整していることが10日、県漁連への取材で分かった。17年の計画提示以降.....
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 青森県内44漁協を4漁協に集約させる再編計画で、各漁協への指導業務を担う県漁連(松下誠四郎会長)が、合併の目標時期を2020年度末から4年後の24年度末へ延期する方向で調整していることが10日、県漁連への取材で分かった。17年の計画提示以降、協議から離脱する漁協が出たことや新型コロナウイルスの影響で会合の機会が減り、各漁協の合意形成が進まなかったのが要因。2度目の延期判断となる。[br][br] 県漁連は3月までに正式公表する見通し。延期について県漁連指導部の柴田直光部長は取材に「来年度以降の具体的な計画はまだ決まっていないが、現時点で延期しかないと判断した」と説明。「3漁協から一つになった風間浦漁協のように、近隣の漁協の合併支援を検討したい」と今後も4ブロック化に向け、作業を進める考えを示した。[br][br] 合併は水揚げ量の減少や漁業者不足などで経営が苦しくなった漁協を集約することで、経営基盤の強化を図る狙いがある。県内は地域ごとに水産物が異なり、漁協によって収益構造などが違うことから「合併がやや難しい地域」(水産庁担当者)とされている。[br][br] 県漁協経営安定対策協議会が17年に策定した合併計画では、県内漁協を「三八」「下北」「陸奥湾」「西北」の4ブロックに分けて単一漁協とするため、合併推進協議会を各ブロックで設立した。[br][br] 三八ブロックの合併推進協議会では、これまで6回の会合を開催。市川と三沢市が既に離脱し、八戸みなと、八戸鮫浦など5漁協が入る予定。合併後の名称は「青森県太平洋南部漁業協同組合」に決まっている。[br][br] 下北ブロックは、最多の16漁協(2月現在)が参加。佐井村、大間町、風間浦村の漁協を北通地区、むつ市、東通村、六ケ所村の漁協を東部地区の2地区に分けて協議を進めている。[br][br] 県漁連は、延期後も4ブロックの枠組みに変更はないとしている。