山美氏(八戸農協)5度目否決/県農協中央会副会長選

青森県農協中央会は9日、青森市で役員推薦会議を開き、選出が難航している副会長について、立候補した八戸農協組合長の山美喜正氏(68)を臨時総会に推薦する案を否決した。推薦人5人のうち、賛成2票、反対3票だった。山美氏が否決されるのは5回目。県.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県農協中央会は9日、青森市で役員推薦会議を開き、選出が難航している副会長について、立候補した八戸農協組合長の山美喜正氏(68)を臨時総会に推薦する案を否決した。推薦人5人のうち、賛成2票、反対3票だった。山美氏が否決されるのは5回目。県中央会は選考方法を変更して決定にこぎ着けたい考えだが、組織内の合意形成が進まず、着地点が見えない状況だ。[br][br] 県中央会は6月に役員の任期満了を控える。今後は改選日程の調整に入るため今回を最後の選考に位置付けていたが、またも振り出しに戻った。役員の調整力不足が浮き彫りになっている。[br][br] 前副会長の辞職を受け、立候補した山美氏は昨年9月の臨時総会で否決。立候補を続けたが、役員推薦会議で3回否決された。今回が5回目の挑戦だった。[br][br] 最初の候補者選考で、山美氏と青森農協の雪田徹組合長の2人が立候補。関係者によると、競合を想定しておらず、水面下で候補者調整に失敗したのが難航長期化の要因とされる。[br][br] 繰り返される否決を受けて、昨年10月には県南地方の4農協組合長がそろって会見。会長と副会長は、県全体のバランスとして県南側と津軽側の農協組合長がそれぞれ就くことが慣例だとして、山美氏を推すと主張した。[br][br] 今回の役員推薦会議で反対した3人は青森、弘前、五所川原地区の農協の代表者。出席者によると、意見交換はほとんど行われず採決へ進み、約10分で終了。[br][br] 推薦に至らなかったことに、県南農協の代表者は「とても恥ずかしいことだ」と肩を落とした。[br][br] 県中央会は選考の変更を検討しており、県中央会役員の小山主税常務理事は「各農協の組合長と話し合いをして選考方法を決めないといけない」と述べた。[br][br] 5回目の否決について、山美氏は取材に「予想できたこと」と冷静に受け止め、「もう一度出る」と6回目の立候補を明言した。