東通牛、ブランド化へ推進組織 官民で一貫体制構築

農場ハサップ取得や新ロゴマークも発表された東通牛村内一貫体制推進協議会設立発表会=5日、東通村役場
農場ハサップ取得や新ロゴマークも発表された東通牛村内一貫体制推進協議会設立発表会=5日、東通村役場
東通牛の生産・販売体制の強化を図ろうと、東通村の関係機関は5日、官民一体の「村内一貫体制推進協議会」を設立したことを明らかにした。村役場で開かれた発表会では、高度な衛生管理を証明する「農場ハサップ」を取得したことや、東通牛の新たなロゴマーク.....
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 東通牛の生産・販売体制の強化を図ろうと、東通村の関係機関は5日、官民一体の「村内一貫体制推進協議会」を設立したことを明らかにした。村役場で開かれた発表会では、高度な衛生管理を証明する「農場ハサップ」を取得したことや、東通牛の新たなロゴマークもお披露目され、関係者がブランド化と販売拡大へ決意を新たにした。[br][br] 東通牛は村で生まれ育ち、加工されて出荷される黒毛和種で、現在は約520頭が飼育されている。トレーサビリティー(生産流通履歴)が明確で、枝肉の格付けが証明されているのが特徴だ。[br][br] 推進協議会は村、公社、生産者団体の村畜産振興協議会、村肉用牛婦人部会で構成し、昨年12月に発足。村が畜産振興策を主導し、生産者2団体が牛の改良、増殖、生産を担当。公社は農家が生産した子牛を導入し、肥育、加工、流通、販売を担う。[br][br] これまでも村では「村内一貫経営」が展開されていたが、官民連携の組織を設立することで、生産・販売体制の強化に加え、国際貿易競争や担い手不足などの課題克服に一体で取り組めるメリットがあるという。[br][br] 農場ハサップは公社が指定管理する村営第二牧場で取得した。北東北3県では初めてで、牛肉の安全・安心に対する信頼性向上が期待される。[br][br] 新しいロゴマークは、村の地図や牛の表情が感じられるデザインで、「シンプルな中にもこだわりを詰め込んだ」(村経営企画課商工観光室)という。[br][br] この日は公社の新商品として「東通牛やわらか牛そぼろ」も発表。上質な脂のうま味と柔らかな食感が特徴で、タマネギ入りとニンニク入りの2種類がある。100グラム入りで1個800円(税込み)。6日から村野牛川レストハウスで売り出す。[br][br] 推進協議会の会長を務める越善靖夫村長は「これまで以上に安全・安心でおいしい東通牛の普及に努め、畜産農家の経営安定を図っていきたい」と語った。農場ハサップ取得や新ロゴマークも発表された東通牛村内一貫体制推進協議会設立発表会=5日、東通村役場