漫画家羅川真里茂さん(八戸出身)デビュー30年 「ましろのおと」4月TVアニメ化

現在26巻まで発行されている単行本
現在26巻まで発行されている単行本
デビューから30年という長い間、第一線で活躍し続けている、漫画家の羅川真里茂さん(八戸市出身)。その人気は、作品の掲載先が少女漫画誌でも少年漫画誌でも変わることはなく、多くのファンを楽しませている。現在『月刊少年マガジン』で連載している「ま.....
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 デビューから30年という長い間、第一線で活躍し続けている、漫画家の羅川真里茂さん(八戸市出身)。その人気は、作品の掲載先が少女漫画誌でも少年漫画誌でも変わることはなく、多くのファンを楽しませている。現在『月刊少年マガジン』で連載している「ましろのおと」は、4月からテレビアニメ放送が決まっており、羅川真里茂作品の魅力が音と映像を伴って、さらに多くの人へ届けられる。[br][br] 幼い頃から絵を描き、漫画やイラストを描く職業を志す。雑誌の漫画賞に投稿を続け、1990年に漫画家デビュー。91年から『花とゆめ』で6年連載した「赤ちゃんと僕」は、96年にアニメ化もされた。以降も少女漫画誌で多数の作品を掲載し、人気漫画家として活躍してきた。[br][br] 「ましろのおと」は、初めて少年漫画誌に挑戦した作品。題材は津軽三味線、主人公は青森県出身で津軽弁を話す少年という、青森を感じられるのも見どころの一つ。テレビのドキュメンタリー番組で三味線奏者たちの生き様に感動した経験から生まれた本作は、昨年連載10周年を迎え、前作「しゃにむにGO」の11年を超える最長連載となりそうだ。[br][br] 数多くの作品を手掛けてきて、昔は分からなかったありがたみを感じるようになった。「若い頃は原稿から逃げたいと思うこともあった」という。しかし、長く続けてきたからこそ、描きたくても描けない人、誌面に載りたくてもかなわない人がいることを知った。「描かせてもらえること、誌面に作品が載ってること自体がすごいこと」と感謝を語る。[br][br] 「どうしたらこの子たちが羽ばたけるのか」。登場人物たちの輝く未来を考えながら、日々原稿に向かう。今後も羅川真里茂ワールドの広がりに目が離せない。[br][br]【略歴】らがわ・まりも 八戸市出身。1990年に漫画家としてデビュー。91年から少女漫画雑誌『花とゆめ』(白泉社)で連載した「赤ちゃんと僕」で、94年に第40回小学館漫画賞(少女部門)を受賞。『月刊少年マガジン』(講談社)で連載中の「ましろのおと」は、2012年に第36回講談社漫画賞(少年部門)、第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に選ばれた。このほかの作品に「いつでもお天気気分」「ニューヨーク・ニューヨーク」「しゃにむにGO」など。現在26巻まで発行されている単行本