【2020歳末点描】縁起物に「難転」の願い 八戸で「梅・南天市」

八戸市中央卸売市場で競りに掛けられたナンテン=16日
八戸市中央卸売市場で競りに掛けられたナンテン=16日
八戸市中央卸売市場で16日、年末恒例の「梅・南天市」が開かれた。福島県産のナンテン約1万本や紅白梅などの縁起物が、威勢の良い掛け声と共に競りに掛けられ、場内には一足早く新春ムードが漂った。 ナンテンは、名前が「難転」に通じるため縁起が良いと.....
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 八戸市中央卸売市場で16日、年末恒例の「梅・南天市」が開かれた。福島県産のナンテン約1万本や紅白梅などの縁起物が、威勢の良い掛け声と共に競りに掛けられ、場内には一足早く新春ムードが漂った。[br][br] ナンテンは、名前が「難転」に通じるため縁起が良いとされ、真っ赤な実が松や竹の緑に映えることから、正月飾りに使われる。競り人は「実付きも良くてばっちりだよ」などと声を響かせ、枝を掲げた。売買参加者は枝ぶりや実の付き具合を見定め、目当ての品を競り落としていた。[br][br] 近年は、昔ながらの正月飾りを飾る企業や家庭が減少傾向で、新型コロナウイルスの感染拡大も、迎春のめでたい雰囲気に影を落とす。卸売会社・八戸花きの小山哲生社長は「今年のナンテンは生育が良く、品がいい。厳しい時期だからこそ、花や木を飾り、明るい気持ちになってもらえれば」とアピールした。八戸市中央卸売市場で競りに掛けられたナンテン=16日