東通原発の完工見直し「考える要素ない」 東北電支店長が見解

東通原発の審査状況について見解を述べる岩渕伸一支店長=15日、青森市
東通原発の審査状況について見解を述べる岩渕伸一支店長=15日、青森市
東北電力青森支店の岩渕伸一支店長は15日の定例会見で、2021年度までとする東通原発(東通村)の安全対策工事完了目標について、「基準地震動の評価などを積み重ねることで、次のスケジュールが見えてくる。現段階で完了時期の見直しを考える要素はない.....
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 東北電力青森支店の岩渕伸一支店長は15日の定例会見で、2021年度までとする東通原発(東通村)の安全対策工事完了目標について、「基準地震動の評価などを積み重ねることで、次のスケジュールが見えてくる。現段階で完了時期の見直しを考える要素はない」と述べた。[br][br] 東通原発の新規制基準の適合性審査を巡り、東北電は19年内に地震と津波に関する説明を終えることを目指していたが、達成できなかった。今年は敷地周辺の断層に関する主張を了承されたものの、審査会合が5回しか開かれず進展していない。[br][br] 岩渕支店長は「地質の部分で東通特有の状況があり、審査がなかなか進まなかった」とし、「(地質の審査に)ある程度の時間がかかるのはやむを得ない」と釈明した。[br][br] 一方、電気事業連合会が使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)の共同利用を検討していることに関し、「(東北電として)敷地内外の乾式貯蔵施設など貯蔵方法の検討は進めている」と説明。ただ、貯蔵プールの容量は東通原発で10年以上、女川原発で10年程度の余裕があるため、「当面は貯蔵プールを活用する」とした。東通原発の審査状況について見解を述べる岩渕伸一支店長=15日、青森市