【新型コロナ】岩手は施設名を非公表 クラスター対応、青森と分かれる

洋野町種市のデイサービス施設に関連する新型コロナウイルス感染患者が24日で計8人になったことを受け、岩手県は「クラスター(感染者集団)が発生した」との認識を示した。ただ、施設名については「職員や利用者らを全て把握できている」などとして公表し.....
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 洋野町種市のデイサービス施設に関連する新型コロナウイルス感染患者が24日で計8人になったことを受け、岩手県は「クラスター(感染者集団)が発生した」との認識を示した。ただ、施設名については「職員や利用者らを全て把握できている」などとして公表していない。一方、隣りの青森県は八戸市の通所型介護施設でクラスターが発生した際、「広く注意喚起する必要がある」として速やかに施設名を公表しており、両県で対応が分かれた格好だ。[br][br] クラスターの発生は、一般的に「1カ所で5人以上の感染者が確認された場合」とされている。ただ、クラスターの定義や、発生した際に施設名を公表するかどうかについては明確な基準はなく、判断は実質的に都道府県や各保健所に委ねられている。[br][br] 10、11月に八戸市内の2カ所の福祉施設でクラスターが発生した際、市保健所は、両施設名を公表した。[br][br] 理由については、最初の発生場所が通所型施設であり、施設の性質上、利用者らの全てをすぐに把握するのは難しい―と判断。「関係する可能性がある人に広く注意を喚起する」として公表に踏み切った。[br][br] 実際に利用者が複数の施設でサービスを受けるなど、複雑に絡み合っているケースでもあった。[br][br] 一方、洋野町の施設名を非公表とした理由について岩手県は「利用者、職員、接触者の全てを把握できており、接触状況の調査も進んでいるため」と強調した。[br][br] 施設名を公表するケースについては「感染の恐れのある利用者らを速やかに特定できず、不特定多数に広がる可能性がある場合」とこれまでも説明しており、状況に応じて、対応を検討する考えを示した。