“プレミアム食事券”利用順調だが… 第3波に尽きぬ心配/八戸市内の事業者

全国的な“第3波”が懸念される中、八戸市内の飲食店は感染対策を講じ、プレミアム付き食事券を活用した売り上げ回復に期待を寄せている(写真はコラージュ。上はテーブルを消毒をする「日本酒居酒屋 松膳」、下は「八戸プレミアム付き食事券」の見本)
全国的な“第3波”が懸念される中、八戸市内の飲食店は感染対策を講じ、プレミアム付き食事券を活用した売り上げ回復に期待を寄せている(写真はコラージュ。上はテーブルを消毒をする「日本酒居酒屋 松膳」、下は「八戸プレミアム付き食事券」の見本)
新型コロナウイルスで売り上げが減少している八戸市内の飲食店やホテルは10月に使用が始まった「八戸プレミアム付き食事券」などを活用し、事業の立て直しを模索している。発行以来、同食事券の利用は順調に推移しているが、10月から11月にかけて八戸、.....
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 新型コロナウイルスで売り上げが減少している八戸市内の飲食店やホテルは10月に使用が始まった「八戸プレミアム付き食事券」などを活用し、事業の立て直しを模索している。発行以来、同食事券の利用は順調に推移しているが、10月から11月にかけて八戸、弘前両市でクラスター(感染者集団)が発生したほか、最近は全国の感染者数が連日、過去最高を更新するなど“第3波”が襲来。本来なら同食事券や12月に始まる国の「Go To イート」プレミアム付き食事券などを活用し、書き入れ時の年末年始に弾みをつけたい考えだが、全国の感染状況に気をもんでいる。[br][br] 八戸プレミアム付き食事券は八戸商工会議所が発行し、6500円分を利用できる1部(500円券13枚つづり)を5千円で販売。使用期間は来年2月28日までで八戸市内の居酒屋やラーメン店、ホテルなど約430店舗で使用できる。6万部を発行し、発行総額も3億9千万円と多額なことから一定の経済効果が見込まれる。[br][br] 「ランチや宴会で使う人が増えており、効果は実感している」[br][br] 八戸グランドホテル営業課の下舘秀和課長は同食事券についてこう語る。11月上旬に八戸市内で2件のクラスターが発生した際にはレストランの来店者数が一時的に落ちたが現在は徐々に回復傾向にあるという。[br][br] ただ、新型コロナ前の売り上げに戻るのはまだ時間がかかりそうだ。例年、12月から1月は週末を中心に宴会の予約でいっぱいになるが、今年はまだ空きがある。「食事券はクリスマスケーキやおせちなどのテークアウトにも使える。活用してホテルの味を自宅で楽しんでほしい」と強調する。[br][br] 同市一番町の「日本酒居酒屋 松膳」では同食事券の使用率が比較的高く、これまでに20万円以上の利用があった。「外食機会が減っている分、1回の食事代を奮発し、より良い物を食べようという人が多いのでは」と店主の松本恵治さん(50)。同食事券はそうした市民に広く活用されているとの見方を示し、「客と店の両方にメリットがある」と語る。[br][br] ただ、気掛かりなのはここ数日の全国的な感染拡大だ。せっかく順調な客足が途絶えないか心配は尽きない。[br][br] 店内での対応にも神経をとがらせる。「観光客やビジネス客が来てくれることはうれしいが、地元客のことを考えると正直怖いところもある。消毒の徹底や座席数を間引くなど、できることをやっていくしかない」と気を引き締める。全国的な“第3波”が懸念される中、八戸市内の飲食店は感染対策を講じ、プレミアム付き食事券を活用した売り上げ回復に期待を寄せている(写真はコラージュ。上はテーブルを消毒をする「日本酒居酒屋 松膳」、下は「八戸プレミアム付き食事券」の見本)