江戸時代後期の「忍者屋敷」保存決定/弘前 

 「忍者屋敷」と伝わる古民家を購入した佐藤光麿さん。足元手前は足音で侵入者を察知する「うぐいす張り」の床=13日午前11時22分、青森県弘前市
 「忍者屋敷」と伝わる古民家を購入した佐藤光麿さん。足元手前は足音で侵入者を察知する「うぐいす張り」の床=13日午前11時22分、青森県弘前市
「忍者屋敷」と伝わる弘前市の古民家に買い手が見つかり、今後「見学ツアー」などを通じ、歴史文化の体験施設として保存、活用されることが13日、決まった。管理費負担などを理由に所有者が売りに出し、取り壊しの可能性があったが、危機回避に関係者は胸を.....
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 「忍者屋敷」と伝わる弘前市の古民家に買い手が見つかり、今後「見学ツアー」などを通じ、歴史文化の体験施設として保存、活用されることが13日、決まった。管理費負担などを理由に所有者が売りに出し、取り壊しの可能性があったが、危機回避に関係者は胸をなで下ろしている。[br][br] 保存活動の中心を担う青森大(青森市)忍者部顧問の清川繁人(きよかわしげと)教授が同日、現地で記者会見して発表。清川氏は「保存に最適な買い手が見つかり、良かった」と述べた。[br][br] 屋敷は江戸時代後期の建築で木造平屋建て。弘前藩の忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」の詰め所とされ、足音で侵入者を察知する「うぐいす張り」の床がある。現存する忍者屋敷は全国的にも珍しいが、保存に向けた弘前市との協議は、増改築により文化財の価値判断が困難として頓挫していた。[br][br] 活動に賛同し、退職金など約2千万円を投じて購入した弘前市職員の佐藤光麿(さとうみつまろ)さん(63)は「これを機に多くの人が来てくれたら」と話した。 「忍者屋敷」と伝わる古民家を購入した佐藤光麿さん。足元手前は足音で侵入者を察知する「うぐいす張り」の床=13日午前11時22分、青森県弘前市