2度否決、混迷極める副会長選任/青森県農協中央会

青森県農協中央会(阿保直延会長)で、7月末に辞任した副会長の後任選びが難航している。これまで2度行われた候補者選びでは、立候補した八戸農協の山美喜正組合長がいずれも否決された。関係者によると、候補者調整の段階で合意形成が図られず、事態は平行.....
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 青森県農協中央会(阿保直延会長)で、7月末に辞任した副会長の後任選びが難航している。これまで2度行われた候補者選びでは、立候補した八戸農協の山美喜正組合長がいずれも否決された。関係者によると、候補者調整の段階で合意形成が図られず、事態は平行線をたどる。県中央会は5日、青森市で臨時理事会を開き、改めて候補者選出の日程を決定したが、新たな副会長が決まるかは不透明な状況だ。[br][br] 県中央会の副会長ポストは1人。後任を巡っては、立候補した山美氏の選出案が9月15日の臨時総会で否決された。県中央会は同23日に候補者を選び直す方針を決定。山美氏は再び立候補したものの、10月1日の役員推薦会議でまたもや否決された。[br][br] 最初の候補者選出の際、山美氏と青森農協の雪田徹組合長の2人が立候補。関係者によると、競合を想定しておらず、水面下で候補者調整が失敗したのが現在まで尾を引いているとみられる。山美氏は、雪田氏の落選に不満を感じた津軽地方の組合長から支持を得られなかったもようだ。[br][br] 県中央会の会長と副会長は、県全体のバランスを踏まえて「県南」と「津軽」の農協組合長がそれぞれ就任するのが慣例。津軽みらい農協出身の阿保会長に対し、副会長は県南から選出される流れではあるが、残任期間が1年を切っているため、「短期間であれば共に津軽でもいいだろう」との声もある。[br][br] 新たな副会長選出に向け、県中央会は12日まで立候補を受け付ける。14日に役員推薦会議を行い、11月4日に開く臨時総会での決定を目指す。[br][br] 山美氏は5日、取材に対し、「また出ても同じ結果になるのではないか」と述べ、3度目の立候補について明言を避けた。