日銀青森支店、県内景気判断を上方修正/16カ月ぶり

日本銀行青森支店は2日までに、青森県内の金融経済概況(1日時点)を発表した。県内の景気について「引き続き厳しい状態にあるが持ち直しつつある」とし、前回(9月11日)判断を上方修正。判断を引き上げるのは2019年6月以来、16カ月ぶり。新型コ.....
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 日本銀行青森支店は2日までに、青森県内の金融経済概況(1日時点)を発表した。県内の景気について「引き続き厳しい状態にあるが持ち直しつつある」とし、前回(9月11日)判断を上方修正。判断を引き上げるのは2019年6月以来、16カ月ぶり。新型コロナウイルスで先行きの不透明感は続くが、経済活動が徐々に再開するなど、前向きな動きが出ていることを反映した。[br][br] 景気判断の表現は5、6月にリーマン・ショックと同程度の「悪化している」と判断。7月には「一部に持ち直しの動きがあるものの、厳しい状態が続いている」と変更し、9月まで維持していた。[br][br] 個人消費は「財(物)の消費を中心に持ち直しつつある」と判断を引き上げ。ドラッグストアは衛生用品の増加が続き、家電販売やホームセンターでは在宅時間の長期化で好調を維持。観光は厳しい状況が続いているが、政府や自治体の経済対策が下支えしている。[br][br] 生産は「緩やかに持ち直している」と上方修正。自動車関連の生産水準の改善などで、県内の産業に占める割合の高い電気機械や電子部品・デバイスで持ち直している。一方、紙・パルプや業務用機械などは減少が見られる。[br][br] 勝浦大達支店長は、9月の4連休に人出が見られたことを踏まえ、「新型コロナへの対応が進み、県内では感染が落ち着いていることもあり、一歩進んだ動きが出てきた。紅葉シーズンも順調に推移してほしい」と期待感を示した。