北海道2町村が調査応募検討 原燃社長、機運醸成に期待感

最終処分地選定を巡り、北海道2町村の動きについて所感を述べる増田尚宏社長=30日、青森市
最終処分地選定を巡り、北海道2町村の動きについて所感を述べる増田尚宏社長=30日、青森市
日本原燃の増田尚宏社長は30日の定例会見で、高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分地選定を巡り、北海道の2町村が文献調査の応募に前向きな姿勢を示していることについて「機運が生まれていなかった状況で、議論しようと言ってもらえたことは本当に.....
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 日本原燃の増田尚宏社長は30日の定例会見で、高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分地選定を巡り、北海道の2町村が文献調査の応募に前向きな姿勢を示していることについて「機運が生まれていなかった状況で、議論しようと言ってもらえたことは本当にありがたい」と述べ、国内での機運醸成に期待感を示した。[br][br] 最終処分地選定の問題は原子力政策を進める上での懸案材料の一つ。六ケ所村には海外から返還された高レベル廃棄物(ガラス固化体)1830本が一時貯蔵されている。[br][br] 過去に高知県東洋町が文献調査に応募したが、住民の反対を受け撤回。北海道2町村でも「(核のゴミを)受け入れがたい」とする道条例の存在や、鈴木直道知事らが反対していることもあり、前途は多難だ。[br][br] 一方、新規制基準の審査に合格した使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で、10月中の申請を予定する工事に関する認可(設工認)に関しては「ポイントは類型化のやり方。原子力規制庁と頻繁に面談し、整理もかなり進んできた」と強調。各電力の支援を受けながら早期に申請する意向を示した。最終処分地選定を巡り、北海道2町村の動きについて所感を述べる増田尚宏社長=30日、青森市