積水バイオリファイナリーと立地協定/久慈市

協定を締結した遠藤譲一市長(左)と両祖徹社長=23日、久慈市役所
協定を締結した遠藤譲一市長(左)と両祖徹社長=23日、久慈市役所
久慈市は23日、可燃ごみからエタノールを生産する新技術の実証プラントを同市侍浜町に建設する積水バイオリファイナリー(東京、両祖徹社長)と立地協定を締結した。両祖社長は会見で「技術の検証や採算性といった課題の解決に全力で当たり、事業化を目指し.....
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 久慈市は23日、可燃ごみからエタノールを生産する新技術の実証プラントを同市侍浜町に建設する積水バイオリファイナリー(東京、両祖徹社長)と立地協定を締結した。両祖社長は会見で「技術の検証や採算性といった課題の解決に全力で当たり、事業化を目指したい」と述べた。[br] 同社は、積水化学工業と経済産業省が所管する官民ファンド「INCJ」が共同で設立した事業会社。プラントを建設した上で、2022年3月から5年間の実証試験を行う。実用化に向け、全国の自治体への働き掛けも進める。[br] 可燃ごみを分別せずにガス化し、微生物の力でプラスチックの原料となるエタノールに変換する世界初の技術が特徴。実用機の10分の1サイズで、地元から1日約20トンのごみを譲り受けて使用する。総事業費は約108億円。[br] 市役所での調印式で、両祖社長と共に協定書に調印した遠藤譲一市長は「画期的な技術開発に携われるのは市としても光栄。二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す市の政策にも沿う」と強調。技術者や研究者の滞在、外部からの視察などによる地域への経済波及効果にも期待を寄せた。協定を締結した遠藤譲一市長(左)と両祖徹社長=23日、久慈市役所