【青森県19年貿易概況】農水産物・食品輸出229億円/過去2番目多さ

日本貿易振興機構(ジェトロ)青森貿易情報センターは11日、2019年の青森県貿易概況を発表した。県内から輸出された農水産物・食品は前年比3・0%増の229億6309億円で、統計開始以降、16年に次いで2番目に多かった。全体的に不漁が続く水産.....
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 日本貿易振興機構(ジェトロ)青森貿易情報センターは11日、2019年の青森県貿易概況を発表した。県内から輸出された農水産物・食品は前年比3・0%増の229億6309億円で、統計開始以降、16年に次いで2番目に多かった。全体的に不漁が続く水産物は低調だったが、主力のリンゴが伸びた農産物が全体を押し上げた。[br] 県内の通関統計(八戸税関支署、青森税関支署、同青森空港出張所)と企業へのアンケートを踏まえ、同センターが集計した。[br] 輸出の内訳を見ると、水産物は94億1324万円(前年比8・5%減)。主力のホタテは48億5164万円(18・1%増)で、輸出先は中国が約8割を占めた。不漁が続いていたイカは多少改善したため、2億2085万円(30・2%増)だった。[br] リンゴは117億6732万円(10・8%増)。台湾などで贈答用の需要が高まる春節(旧正月)が、1月末と例年より早かったため、前倒しの輸出が増え、伸びを見せた。[br] 工業生産品を含む全体では、世界経済の鈍化を受け、輸出入ともに減少。輸出額1644億1061万円(7・3%減)、輸入額2378億455万円(11・4%減)だった。[br] 20年の新型コロナウイルスの影響については、財務省がまとめた上半期(1~6月)の貿易統計を基に、農水産物・食品の輸出で3月から前年比4~5割減が続いていると指摘。「全体は減っているが、国や品目によって増加している。飲食店向けは厳しいが、内食需要は高まっているので、売り方を工夫する必要がある」とした。