地熱発電事業化へ試掘開始/中部電 燧岳のむつ市側

むつ市と風間浦村にまたがる燧(ひうち)岳(標高781メートル)周辺の地熱資源を巡り、市は31日、連携協定を締結する中部電力(名古屋市)が9~12月、地熱発電の事業化に向けた試掘調査を実施すると発表した。中部電は本年度内に結果を分析し、今後の.....
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 むつ市と風間浦村にまたがる燧(ひうち)岳(標高781メートル)周辺の地熱資源を巡り、市は31日、連携協定を締結する中部電力(名古屋市)が9~12月、地熱発電の事業化に向けた試掘調査を実施すると発表した。中部電は本年度内に結果を分析し、今後の詳細な調査に生かしたい考えだ。[br] 今回の調査は市下北自然の家の西側約3キロの地点で行う。1800メートルほど試掘し、地下構造や熱源を確認する。[br] 市は2013年度、地熱を活用した新たな産業創出と地域活性化を目的に地熱資源開発調査事業に着手。17年度には弘前大北日本新エネルギー研究所(現同大地域戦略研究所)、中部電の3者で連携協定を締結。18、19年度の物理探査や地表踏破などの地表調査を踏まえ、本年度の試掘調査の運びとなった。[br] 宮下宗一郎市長は野菜のビニールハウス栽培や魚の養殖など、地熱の2次、3次利用による地域振興に期待を寄せ、「今回の調査でどれだけのポテンシャルが見つかるかが、この先の発電に影響してくる。地熱貯留層のいい場所が見つかれば弾みがつく」とした。[br] 中部電報道グループの担当者は「事業化判断までさらなる調査もあるが、地域の皆さんの理解を得ながら進めていきたい」と語った。