中間貯蔵施設、事実上合格へ/規制委、9月2日審査書案議論

原子力規制委員会は31日、リサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営する使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)が新規制基準に適合しているとする「審査書案」を9月2日の定例会合で議論すると明らかにした。了承されれば事実上の合格となり、経済産業相への意見.....
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 原子力規制委員会は31日、リサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営する使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)が新規制基準に適合しているとする「審査書案」を9月2日の定例会合で議論すると明らかにした。了承されれば事実上の合格となり、経済産業相への意見聴取など、正式合格に向けた手続きに入る見通し。[br] RFSは2014年1月に審査を申請。議論は津波の防護方針などを巡って長期化し、今年2月にようやく収束した。その後、RFSの補正申請書に不備が見つかり、同社は8月14日に10回目の補正書を提出した。[br] 中間貯蔵施設では東京電力ホールディングスと日本原子力発電の原発で出る使用済み燃料を最長50年間、乾式容器で貯蔵する。最終的な貯蔵量は5千トンとされ、3千トン保管できる1棟目の建屋本体が完成している。建屋の使用期間は50年。[br] 立地当初は、六ケ所村の再処理工場の処理能力を超えて発生した燃料を搬入することを目的としていた。ただ、東電福島第1原発事故の影響で使用済み燃料の発生量は激減している。[br] また、搬出先と目されていた「第2再処理工場」は計画自体が宙に浮いている状況。東電と原電は「(搬出時点で)利用可能な再処理工場で再処理を行うものと考えている」と説明している。