20年春闘 平均妥結額3973円、前年並み/青森県内

青森県経営者協会(七尾嘉信会長)が17日発表した県内の2020年春季賃金交渉(春闘)の妥結状況によると、平均妥結額は3973円(前年比11円減)で、平均アップ率は1・56%(0・06ポイント減)と前年並みの水準となった。同協会は、新型コロナ.....
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 青森県経営者協会(七尾嘉信会長)が17日発表した県内の2020年春季賃金交渉(春闘)の妥結状況によると、平均妥結額は3973円(前年比11円減)で、平均アップ率は1・56%(0・06ポイント減)と前年並みの水準となった。同協会は、新型コロナウイルスの影響は今回の数値には出ていないとしつつ、「事態の収束が見通せない状況が続けば来春は落ち込むだろう」と懸念を示す。[br] 会員企業256社を対象に調査。7月31日時点で65社(製造業14社、非製造業51社)から回答があった。[br] 業種別では、製造業が6020円(1245円増)でアップ率2・45%(0・36ポイント増)、非製造業は3411円(356円減)でアップ率1・33%(0・16ポイント減)。県内に本社を置く企業の平均妥結額は4133円(62円減)、アップ率1・67%(0・04ポイント減)だった。[br] 一方、ゼロ回答と引き下げで妥結した企業は9社に上り、厳しい経営環境も浮き彫りに。経団連の調査では、全国平均(単純平均)の妥結額は4219円でアップ率1・67%。県平均は全国平均より低く、差も広がっている。[br] 調査結果について同協会は「新型コロナの感染が拡大する中では悪くない数値」と指摘。「非製造業の減少幅が大きく、コロナの影響は出始めている。ボーナスや来年の賃上げなど、今後の動向を見ていく必要がある」と述べた。