八戸三社大祭、31日に幕開け 発祥300年目、祭礼行事は挙行/特別イベントも続々

本番に向けて、練習に精を出す淀山車組の子どもたち=29日午後7時10分ごろ、八戸市(撮影・井深裕介)
本番に向けて、練習に精を出す淀山車組の子どもたち=29日午後7時10分ごろ、八戸市(撮影・井深裕介)
今年が発祥300年目の記念となる八戸三社大祭は31日、例年通り8月4日まで5日間の日程で幕を開ける。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、八戸市中心街での神輿(みこし)と山車の合同運行などは見送られるが、神社の祭礼行事は関係者のみで執.....
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 今年が発祥300年目の記念となる八戸三社大祭は31日、例年通り8月4日まで5日間の日程で幕を開ける。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、八戸市中心街での神輿(みこし)と山車の合同運行などは見送られるが、神社の祭礼行事は関係者のみで執り行う。一方、はちのへ山車振興会はマチニワを会場に、伝統山車の展示やお囃子(はやし)を披露するイベントを企画。八戸青年会議所が8月2日に市庁前市民広場で「おまつり体験パーク」を開催することも決まり、今年の祭り期間は“特別な夏”になる。[br] コロナ禍の影響により、「お通り」と「お還(かえ)り」の合同運行、前夜祭と後夜祭の山車展示、中日の夜間山車運行は取りやめになり、長者山新羅神社の加賀美流騎馬打毬(だきゅう)も行われない。[br] 神社の祭礼行事は、神明宮が8月1日に「三社大祭神輿渡御休止奉告祭」を開催。龗(おがみ)神社と長者山新羅神社は、同2日にそれぞれ例祭を執り行う。[br] マチニワのイベントは「希望と継承」と銘打ち、31日にスタート。期間中は昭和30~40年代を再現した伝統山車3台が展示され、山車組が随時登場してお囃子の音色を響かせる。会場の隣接スペースには数店の出店が並ぶ予定。8月2日には郷土芸能も披露される。[br] おまつり体験パークは「3密」を避けるために入場を制限。昨年の祭りから解体されずに残る淀山車組の山車が展示されるほか、マチニワのイベントと連動する形で、左比代虎舞や高館駒踊り、重地大神楽などの郷土芸能が披露される。子どもが楽しめる縁日や小太鼓の体験会なども行う。[br] いずれのイベントも感染予防対策を講じ、来場者にマスクの着用や3密の回避を呼び掛けている。[br] 同市沼館4丁目にある「淀の館」では29日、淀山車組の子どもたちが展示に合わせて披露するお囃子を練習。「ヤーレヤーレ」と威勢の良い掛け声を上げながら、本番へ向けて胸を高鳴らせていた。[br] 淀山車組は8月1日にピアドゥ前で山車を展示するイベントも計画。山車組責任者の大野素敬さん(52)は「寂しい夏にはなるが、少しでも明るい気分を取り戻してほしい」と話した。本番に向けて、練習に精を出す淀山車組の子どもたち=29日午後7時10分ごろ、八戸市(撮影・井深裕介)