今月撤退のフローリテックジャパン、後継企業に八戸中央青果/六ケ所村が覚書を締結

六ケ所村尾駮で鉢花などの生産を行う「フローリテックジャパン」が今月中に撤退することを受け、村は10日、同社の施設や工場用地を貸し出す後継企業として、八戸市で青果などの卸売業を手掛ける八戸中央青果を選定したと明らかにした。今後、同社が設立する.....
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 六ケ所村尾駮で鉢花などの生産を行う「フローリテックジャパン」が今月中に撤退することを受け、村は10日、同社の施設や工場用地を貸し出す後継企業として、八戸市で青果などの卸売業を手掛ける八戸中央青果を選定したと明らかにした。今後、同社が設立する新会社と貸付契約を結ぶ方針。フローリテックの従業員40人についても、希望者は雇用されるとしている。[br] 同日開かれた村議会むつ小川原エネルギー対策特別委で村が報告した。 フローリテックは1999年に設立。ピーク時は年間約400万鉢を生産していたが、近年は販売不振に陥っており、今月20日で撤退するとしていた。[br] 村は同社と協議した上で、従業員の雇用維持を図る観点から、事業継承する企業を村が選ぶ方針を決定。工場施設を無償譲渡してもらい、土地は所有者から買い取った上で一括して貸し出すとした。このため、村は現在開会中の村議会定例会に、土地取得に関する議案を提出している。[br] 後継企業については、県内外から5社が名乗りを上げていたという。この中から、村は花の栽培に意欲的で販路も持つ八戸中央青果を選定し、1日付で覚書を締結した。施設と土地の貸付契約については、議案締結後に速やかに行う考え。戸田衛村長は「青森県内でも信頼度の高い会社を選んだ。工場の活用に期待したい」と話した。[br] 一方、中央青果側は当面は今まで通り、鉢花を中心とした花卉(かき)栽培を続ける方針。横町芳隆社長は取材に「将来的には食用ハーブなどの消費が伸びると見込んでおり、増やしていきたい。中央青果が持っている販路と、(先日資本参加した)八戸花きの卸機能との相乗効果が得られると期待している」と語った。