農作業事故の死者6人増11人/19年青森県内

青森県は15日までに2019年の県内の農作業事故発生状況をまとめた。事故件数は前年比1件減の15件、死亡者数は6人増の11人だった。65歳以上の事故件数、死亡者数がそれぞれ12件、10人と大半を占めた。県の担当者は「農業に携わる高齢者の割合.....
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 青森県は15日までに2019年の県内の農作業事故発生状況をまとめた。事故件数は前年比1件減の15件、死亡者数は6人増の11人だった。65歳以上の事故件数、死亡者数がそれぞれ12件、10人と大半を占めた。県の担当者は「農業に携わる高齢者の割合は年々増え、事故が発生するリスクも上がっている。慣れている作業でも油断せずに取り組んでほしい」と注意喚起している。[br] 農作業事故の件数は、県構造政策課が警察や各地域県民局などの調査を基にまとめた。[br] 農機具別でみると乗用型トラクターが最多の4件。果樹園など傾斜のある農地へ向かう際に転倒するケースが多く、昨年5月には十和田市の50代男性農家がトラクターの転倒事故で亡くなった。男性は道路から10メートル下の耕作地へ転落しトラクターの下敷きになった。[br] 次いで多かったのは高所作業台車の3件。リンゴなど果樹を収穫する際にバランスを崩して事故につながるケースが多いという。薬剤散布で使用されるスピードスプレイヤーは2件発生した。[br] 県は「春の農作業安全運動(4月1日~5月31日)」を実施中。主な推進事項として、ヘルメットの着用と携帯電話の所持を呼び掛けている。トラクターの扱い方については▽ほ場への進入・退出路を確保▽安全フレームを取り付ける▽道路走行時などはブレーキを連結させる―などとしている。