【新型コロナ】「とうとう津軽でも…」五所川原市、公共施設の利用自粛

市公共施設の利用自粛などを発表した佐々木孝昌五所川原市長=31日、市役所
市公共施設の利用自粛などを発表した佐々木孝昌五所川原市長=31日、市役所
青森県で8例目となる新型コロナウイルス感染者が確認された五所川原保健所管内。感染者の行動範囲が限定され拡大の可能性は低いが、津軽地方初の感染確認に、地域住民は「とうとう津軽でも出てしまった」「外出を控えるようにしなければ」と不安を募らせる。.....
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 青森県で8例目となる新型コロナウイルス感染者が確認された五所川原保健所管内。感染者の行動範囲が限定され拡大の可能性は低いが、津軽地方初の感染確認に、地域住民は「とうとう津軽でも出てしまった」「外出を控えるようにしなければ」と不安を募らせる。管内の五所川原市は31日、公共施設の利用自粛を決めるなど警戒を強めた。[br] 「人が移動をせざるを得ない3月末から4月を一番危惧していたが、やはり起きてしまった」 管内での感染確認を受けて31日に開かれた五所川原市の対策本部後、会見した佐々木孝昌市長はこう語り表情を曇らせた。[br] 感染者の20代男性は米国から帰国後、都内で友人と接触。その友人も後にPCR検査で陽性が確認された。男性は帰省後、外出を自粛。濃厚接触者は父に限られ、青森県は感染が広がる可能性は低いとみる。[br] だが、感染防止策として市は4月1~14日の間、公共施設での会合を原則禁止とした。佐々木市長は「対策を取れば感染拡大は防げる。この2週間は大事な2週間」と対策の必要性を強調。「自分の身は自分で守ることがスタート。自分は大丈夫だと思った瞬間、クラスター化する」と市民に協力を求めた。[br] 感染確認から一夜明けた31日の五所川原市内。大型ショッピングセンターは平日とあって、人はまばらだった。女性店員は「いつも平日はこんな感じ。(感染者が出た)影響は感じない」と話した。[br] ただ、忍び寄る新型ウイルスの影に住民は不安げ。買い物をしていた40代の女性会社は「マスクも少なく、予防したくてもなかなか思うようにできない。外出を控えるようにするしかない」とぽつり。[br] この日の朝に感染確認を知った市内の70代男性は「とうとう津軽にも出てしまった」とため息。「高齢者は症状が重くなりやすいと聞いた。これ以上広がらないようにしてほしい」と祈るように語った。市公共施設の利用自粛などを発表した佐々木孝昌五所川原市長=31日、市役所