乗組員13人、発見に至らず 六ケ所沖・貨物船沈没事故から1カ月

事故後に八戸港に接岸する「第8富丸」=1日、八戸市
事故後に八戸港に接岸する「第8富丸」=1日、八戸市
2月に六ケ所沖で、ベリーズ船籍の貨物船「GUO XING 1(グオシンワン)」と、八戸市の富丸秋山漁業所有の沖合底引き網漁船「第8富丸」が衝突し、貨物船が沈没した事故は29日で発生から1カ月が経過した。八戸海上保安部は、巡視船などで通常のパ.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 2月に六ケ所沖で、ベリーズ船籍の貨物船「GUO XING 1(グオシンワン)」と、八戸市の富丸秋山漁業所有の沖合底引き網漁船「第8富丸」が衝突し、貨物船が沈没した事故は29日で発生から1カ月が経過した。八戸海上保安部は、巡視船などで通常のパトロールを実施しながら行方不明者になっている貨物船の乗組員13人の捜索を続けているが、発見には至っていない。[br] 事故は2月29日午後10時15分ごろ、同村の泊漁港から東約12キロの沖合で発生。貨物船は鉄くずを積み、八戸から津軽海峡を通って韓国へ向かう途中で、漁船は津軽海峡で漁を終え、八戸港への帰途だった。[br] 貨物船の乗組員は中国人とベトナム人、フィリピン人の計14人。このうちベトナム人男性(33)1人は、近くを航行していた漁船に救助された。[br] 同保安部によると、男性は市内の病院で手当てを受けていたが、回復したため帰国したという。[br] 事故を巡っては、国の運輸安全委員会が事故後に八戸入りし、漁船の調査や乗組員への聴き取りを実施。現在、事故原因を詳しく調べている。[br] これまでに現場海域からは、無人の救命いかだや救命胴衣などが回収されている。また、現場は水深450メートル以上と深く、沈没した貨物船の引き上げは行われない見通しだという。事故後に八戸港に接岸する「第8富丸」=1日、八戸市