十和田湖冬物語の来場者数 前年比24・7%減 新型コロナ拡大原因か

北奥羽地方を代表する雪祭り「十和田湖冬物語」(1月24日~2月24日)の来場者は速報値で17万1736人で、前年(2019年2月1~24日)と比べ24・7%減だったことが9日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で、海外からの観光客が大幅.....
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 北奥羽地方を代表する雪祭り「十和田湖冬物語」(1月24日~2月24日)の来場者は速報値で17万1736人で、前年(2019年2月1~24日)と比べ24・7%減だったことが9日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で、海外からの観光客が大幅に減少したのが要因。十和田市内のある宿泊施設では、2月にあった海外からの予約の7割近くがキャンセルとなるなど、観光や地域経済が大打撃を受けている現状が浮き彫りとなった。[br] 9日、市議会一般質問で本宿貴一農林商工部長が明らかにした。[br] 十和田湖畔休屋地区で開催される冬季観光の最大イベントとして定着する冬物語。今年はインバウンド(訪日外国人客)の誘客を狙い、中華圏の大型連休である春節(旧正月)に合わせ、期間を例年よりも1週間前倒しして拡大した。[br] 市によると、市内の観光客は中国本土よりも台湾が多い。だが、日本で新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「台湾の観光客も来日を敬遠したのではないか」との見方を示す。[br] 奥入瀬渓流の氷瀑(ひょうばく)ツアーは765人と前年比45・4%減。このほか、3月以降の団体ツアーにもキャンセルの動きが見られ、全体的に影響が広がっている。[br] 本宿部長は「各種イベントの中止が続き、レジャーに対して一時控えようとするムードが高まると、国内旅行の動きにも影響が出ると懸念される。観光への影響を最小限にとどめたい」と危機感を募らせている。