【青銀、みち銀経営統合】「時代の流れ」「スムーズに進むのか」 企業関係者反応

青森銀行とみちのく銀行が経営統合に向けて協議を進めることに基本合意した。両行と取引のある北奥羽地方の経営者からは「時代の流れ」「やむを得ない」と一定の理解を示す声が上がった一方、これまで両行が長年ライバル関係にあったことを踏まえ、「競争原理.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森銀行とみちのく銀行が経営統合に向けて協議を進めることに基本合意した。両行と取引のある北奥羽地方の経営者からは「時代の流れ」「やむを得ない」と一定の理解を示す声が上がった一方、これまで両行が長年ライバル関係にあったことを踏まえ、「競争原理が働かなくなるのでは」「企業風土が違う両行の統合がスムーズに進むか疑問」と率直な意見も聞かれた。[br][br] 「銀行が多すぎる。国の再編圧力も強かったのでは」と話すのは青銀をメインバンクにしている八戸市の食品加工会社の男性経営者。少子高齢化や超低金利政策など地方銀行を取り巻く厳しい環境を挙げ、「健全経営が保たれるなら企業側にとってもプラスになるはず」と期待を込めた。[br][br] 運輸業を営む同市の男性経営者は「統合は仕方がないが、地元を大切にする姿勢は変わらないでほしい」と訴えた。[br][br] 一方、両行は40年以上にわたって競合関係にあり、金利引き下げや独自の金融商品などを提供し、借り手や利用者側にとってプラスになってきた側面もある。市内のある経済関係者は「(県内シェア)1位と2位の両行が競い合ってきたからこそ良かった部分もある」と指摘。同じくサービス業を営む男性経営者は「今までの取引は両行が中心だったが、統合後の状況次第では隣県や中央の金融機関に相談することになるかもしれない」と今後の経営への影響を危惧した。[br][br] カラーの違う両行の統合の行方を注視する声も。市内の食品加工会社の男性経営者は「両行と付き合いがあるが、スムーズに話が進むか疑問。現場の行員たちは戸惑っているのでは」と指摘。ただ、長期的に見れば統合はやむを得ないとの認識を示し、「全国的な注目度は高いと思うので、新たな地銀の形を示してほしい」と願った。