【新型コロナ】大阪、兵庫は療養者倍増、第3波ピーク比 7都府県も逼迫の恐れ

 大阪、兵庫の療養者数推移と7都府県の病床、宿泊施設不足の可能性
 大阪、兵庫の療養者数推移と7都府県の病床、宿泊施設不足の可能性
新型コロナウイルス感染が急拡大している大阪府と兵庫県で、医療機関や宿泊施設、自宅などの療養者数が「第3波」ピーク時の2倍を超えたことが3日、厚生労働省の集計で分かった。同様に感染が拡大すれば、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象となって.....
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 新型コロナウイルス感染が急拡大している大阪府と兵庫県で、医療機関や宿泊施設、自宅などの療養者数が「第3波」ピーク時の2倍を超えたことが3日、厚生労働省の集計で分かった。同様に感染が拡大すれば、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象となっている残り9都府県のうち、宮城と愛媛を除く7都府県でも病床や宿泊施設が不足する恐れがある。[br][br] 急拡大の背景には感染力が強い変異株の影響が指摘されており、病床の上積みや自宅療養中の健康管理強化が急務となっている。[br][br] 厚労省は3月、1日当たりの新規感染者数が第3波から倍増する事態に備え、4月中に緊急対応方針を策定するよう都道府県に要請。大阪と兵庫は新規感染者数も第3波の約2倍で、療養者が急増する要因となった。[br][br] 療養者数は入院患者や宿泊施設、自宅などの療養者、療養先が決まっていない感染者の合計。厚労省集計に基づく4月28日時点の人数を、第3波で全国的に最も病床が逼迫(ひっぱく)した1月20日時点と比較すると、大阪は2・8倍の1万7689人、兵庫は2・4倍の4706人だった。[br][br] 4月28日時点の確保想定病床と宿泊施設は大阪が計5772人分、兵庫が計2100人分にとどまり、自宅待機中に死亡するケースも出ている。[br][br] 残りの9都府県について療養者が1月20日時点の2倍に増えると仮定した場合、確保病床と宿泊施設の合計が療養者数を上回るのは宮城と愛媛のみ。埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、沖縄の7都府県は600~3万人分ほど不足する可能性があり、現状のままでは療養先が決まらず自宅待機を強いられる人が大幅に増えそうだ。[br][br] 緊急対応方針を巡り、沖縄県は「一般外来や健康診断などを一時的に停止し、コロナ患者用の病床確保に努める」と説明。千葉県の担当者は「病床やホテルの確保には限界があり、どうしても自宅療養は増えてしまう」とした上で、「(血中酸素濃度を測る)パルスオキシメーターなどを活用し、救急搬送が必要な人を客観的に判断できるようにしたい」と述べた。 大阪、兵庫の療養者数推移と7都府県の病床、宿泊施設不足の可能性