【次期衆院選】大型連休、出馬予定の3氏が舌戦/青森1区

次期衆院選で自民党、立憲民主党、共産党が激突する見込みの青森1区。出馬予定の3氏は大型連休中に各地で街頭活動を実施し、支持を訴えた。実績アピール、政権批判、護憲とそれぞれの立場から主張を展開。10月の衆院任期満了まで半年を切り、政治決戦に向.....
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 次期衆院選で自民党、立憲民主党、共産党が激突する見込みの青森1区。出馬予定の3氏は大型連休中に各地で街頭活動を実施し、支持を訴えた。実績アピール、政権批判、護憲とそれぞれの立場から主張を展開。10月の衆院任期満了まで半年を切り、政治決戦に向けた舌戦は熱を帯びつつある。[br][br] 青森1区に出馬を予定するのは自民現職の江渡聡徳氏(65)、立憲民主元職の升田世喜男氏(63)、共産新人の齋藤美緒氏(41)。[br][br] 江渡氏は、比例と選挙区の候補を選挙のたびに入れ替えるコスタリカ方式に基づき、1区に移る。1~3日は自民県連青年局の街頭活動に同行。選挙区内の全市町村でマイクを握った。[br][br] 滝沢求参院議員も参加した今別町の街頭では、高齢者向けコロナワクチンが6月末までに全国に届く見通しとなった―と説明。与党の立場から、政府が事業者支援対策で約5千億円の支出を決めた実績も示し、「足りない時は予算をもっと取ってくる」と力説した。[br][br] 本人の来青回数は限られるため、妻恵美さんが支持者らを回る。区割り変更後の1区で初めての選挙戦。「知名度不足」(自民関係者)の県都や東郡で活動に力を入れる。[br][br] 一方、4月29日にむつ市で立民県連の青年局と女性局の合同街頭に立った升田氏。「誰しもが歩む人生の基本的な部分はもっと平等で安心できなければならない」と述べ、教育や社会福祉などの「公助」が不足していると現政権に対する批判を展開した。[br][br] 県内3小選挙区を自民が独占している現状に「自民と対峙(たいじ)対抗するもう一つの選択肢として叱咤(しった)激励してほしい。あまりにも数の差があるとやりたい放題になる」と議席獲得への強い思いをにじませた。[br][br] 今後は精力的に行ってきたつじ立ちのほか、ミニ集会も開催する方針。県連の地域支部をむつ市などに設置し、選挙区内で基盤整備も着々と進める。[br][br] 齋藤氏は、共産が綱領に掲げる護憲にちなんで3日の憲法記念日に、高橋千鶴子衆院議員=比例東北=(61)らと青森市で演説。「憲法を守り抜き、一人一人が生きやすい社会をつくっていこう」と述べた。[br][br] 立民との共闘の行方が注目されるが、現時点で動きはない。取材には「(党本部間での調整が)今後どのような結果となるか分からない」としつつも、「これまで政治活動を積み重ねてきたので、もちろん出るつもり」と“主戦論”を強調した。[br][br] 選挙区内で東京電力福島第1原発処理水の海洋放出への懸念や水産業の課題を漁師から聞き取っており、声なき声に耳を傾ける姿勢をアピールする。