【衆参3選挙】立民、全勝へ広島で総力戦 与党には危機感、反転攻勢へ

 参院広島選挙区再選挙の主な構図
 参院広島選挙区再選挙の主な構図
立憲民主党が25日投開票の衆参3選挙のうち、激戦の参院広島選挙区再選挙で総力戦を展開している。衆院北海道2区と参院長野選挙区の両補欠選挙は情勢有利と分析しており、3勝を狙っているからだ。党幹部や職員の広島投入を増やし、保守票獲得も狙う。危機.....
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 立憲民主党が25日投開票の衆参3選挙のうち、激戦の参院広島選挙区再選挙で総力戦を展開している。衆院北海道2区と参院長野選挙区の両補欠選挙は情勢有利と分析しており、3勝を狙っているからだ。党幹部や職員の広島投入を増やし、保守票獲得も狙う。危機感を強める与党は反転攻勢に向けて引き締めを図っている。[br][br] 「最後の最後で競り勝つためには、ここからが勝負どころだ」。立民の枝野幸男代表は20日の常任幹事会で、居並ぶ党幹部にハッパを掛けた。 広島再選挙は、自民党新人と立民が擁立を主導した諸派新人が事実上の一騎打ちを繰り広げている。共同通信社の16~18日の電話調査では、両氏が横一線で並んだ。[br][br] この結果に、立民は「いい意味で予想外だ。これなら勝てる」(ベテラン)と色めき立った。北海道は自民が候補擁立を見送り、「弔い合戦」の長野も勝てると踏んでいた。ただ、保守地盤で候補選定も遅れた広島は厳しいとの見方があったからだ。[br][br] 枝野氏は告示後、北海道、長野を1回訪問。広島には2回入り、さらに投開票前日の24日も訪問を調整。終盤戦のビラ配りなどに向け、議員秘書や党職員を数十人規模で送り込むことも決めた。[br][br] 自民の政治とカネの不祥事に起因する選挙だけに、保守系の票も狙う。14日は、かつて自民党幹事長を務めた小沢一郎氏が福祉施設を訪れて要望を聴取。再度の現地入りも検討している。[br][br] 3選挙は菅義偉首相の就任後初の国政選挙となり、勝敗は首相の求心力に直結する。小沢氏は「3勝すれば菅政権は立ち行かなくなる」と周囲に強調してみせた。[br][br] 一方、自民は接戦に焦りを募らせる。参院幹部は「全敗は絶対に避けたい。広島に全力投球する」と力を入れる。自民党中堅議員は「3敗すれば、党内は『菅首相で大丈夫か』という空気になる」と語った。 参院広島選挙区再選挙の主な構図