住宅診断担う「ホームインスペクター」活用して 八戸の大久保さん開業1年

木の湿度を測る水分計などさまざまな機器を使って住宅診断をする大久保健二代表=8日、八戸市
木の湿度を測る水分計などさまざまな機器を使って住宅診断をする大久保健二代表=8日、八戸市
八戸市小中野5丁目の不動産仲介業「八戸住宅倶楽部(くらぶ)フタガミ」の大久保健二代表(53)は、中古住宅の劣化状況や改修すべき箇所などを専門家の見地から診断する「ホームインスペクター(住宅診断士)」の資格を取得した。住宅診断は、中古物件の流.....
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 八戸市小中野5丁目の不動産仲介業「八戸住宅倶楽部(くらぶ)フタガミ」の大久保健二代表(53)は、中古住宅の劣化状況や改修すべき箇所などを専門家の見地から診断する「ホームインスペクター(住宅診断士)」の資格を取得した。住宅診断は、中古物件の流通量が多い首都圏で近年認知度が高まっているものの、青森県内ではほとんど知られていない。少子高齢化で空き家や中古物件の増加が見込まれる中、「ホームインスペクターをもっと知って活用してほしい。困っている人の助けになれば」と強調する。[br][br] ホームインスペクターは、「日本ホームインスペクターズ協会」が認定する民間資格で、昨年秋に取得。県内で資格を持つのは3人しかいない。[br][br] 住宅会社で長く働いていた大久保代表は、自身の1級建築士や宅地建物取引士の経験を生かして、不動産の売買から建築まで手厚くサポートしたい―との思いから昨年4月に起業。同年10月に事務所を開設し、中古物件の売買に力を入れるためホームインスペクターを取得した。[br][br] 起業に際しては「はちのへ創業・事業承継サポートセンター(8サポ)」などから支援を受けた。[br][br] 住宅診断には赤外線カメラや水分計などの機器を使い、断熱材や雨漏りの有無、木材の湿度などを検査し、報告書を出す。この1年で新築建築後に住宅のトラブルを抱えて悩んでいる人や、中古アパートの購入を考えている人などから相談を受けた。客観的な情報を伝えることで顧客の不安が解消されたり、不具合があった場合には施工業者に申し出たりして解決に向かったケースがあったという。[br][br] 大久保代表が事務所を構える小中野地区の商店街にもシャッターが閉まった状態の物件があり、「空き店舗を商店として活用するだけでなく、宅地として売買できる形にして、手放したい人と購入を考えている人や活用したい人をうまくマッチングできれば」と展望を描く。[br][br] 住宅診断は1件5万5千円(税込み)から。問い合わせは八戸住宅倶楽部フタガミ=電話0178(38)5406=へ。木の湿度を測る水分計などさまざまな機器を使って住宅診断をする大久保健二代表=8日、八戸市