八戸市中心街で再興へ新たな動き/コロナ禍2度目の春

コロナ禍で迎えた2度目の春。八戸市中心街では感染対策を講じつつ、経済を回そうとする動きが出始めている(写真はコラージュ)
コロナ禍で迎えた2度目の春。八戸市中心街では感染対策を講じつつ、経済を回そうとする動きが出始めている(写真はコラージュ)
新型コロナウイルスの影響で地域経済が冷え込む中、八戸市中心街では感染対策を講じて経済を回そうとする新たな動きが出始めている。クラスター(感染者集団)も散発的に発生するなど新型コロナの収束時期は見通せないが、関係者は街なかの元気を取り戻そうと.....
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 新型コロナウイルスの影響で地域経済が冷え込む中、八戸市中心街では感染対策を講じて経済を回そうとする新たな動きが出始めている。クラスター(感染者集団)も散発的に発生するなど新型コロナの収束時期は見通せないが、関係者は街なかの元気を取り戻そうと模索。百貨店は1年半ぶりの物産展を企画し、住宅街にあった飲食店が中心街に移転した。コロナ禍で迎えた2度目の春。各店は感染対策を万全にした上で集客を図り、活路を見いだそうとしている。[br][br] 同市三日町のさくら野八戸店は、新型コロナを踏まえて見送ってきた物産展を約1年半ぶりに再開する。16日からの「北海道物産展」には42社が出店し、北海道の名産品を販売する予定だ。[br][br] コロナ禍が長期化する中でも、対策を十分に講じれば、来店客のニーズが高い催事も開催できると判断したという。[br][br] 対策としては、入口に検温用のサーマルカメラを設置するほか、ブースに飛まつ防止シートを設置。レイアウトの工夫でブース同士の間隔も開ける。例年と同程度の出展数をそろえつつ「密」を避けられる形とする。[br][br] 野沢卓販売促進店次長は、店の売り上げを押し上げる重要な催しの再開に期待を込め「常時換気するなど対策は万全にしている。物産展で旅行気分を味わってほしい」と呼び掛ける。[br][br] 一方、市中心街で新たに事業を始めた飲食店もある。東京・池袋の人気店からのれん分けし、本格的な中国料理が楽しめる「四川家庭料理 楊ヤン 八戸」は3月末、類家地区から廿六日町に移転オープンした。利用客に、料理と共にアルコールも楽しんでほしいと移転を決めたという。[br][br] 「コロナ禍で飲食店は厳しいが、ワクチン接種が進めば落ち着くはず」と沖田美幸代表。「中心街で開催される祭りやイベントなどとも連動し、にぎわいづくりに貢献したい」と力を込める。[br][br] 市中心街では、ほかにも再興に向けた検討が進んでいる。八戸中心商店街連絡協議会の松井正文会長は、新たな動きを歓迎し「各店とも感染対策を行っている。新美術館がオープンするという明るい話題もあるので、私たちももう少し頑張りたい。安心して街なかに来てほしい」と強調する。コロナ禍で迎えた2度目の春。八戸市中心街では感染対策を講じつつ、経済を回そうとする動きが出始めている(写真はコラージュ)