三春屋が会員制サロン断念 代替で今秋に大規模改修へ

三春屋がリニューアルに伴い、導入を予定するバーチャルショップのイメージ(三春屋提供)
三春屋がリニューアルに伴い、導入を予定するバーチャルショップのイメージ(三春屋提供)
八戸市十三日町の三春屋を運営する「やまき三春屋」(土谷与志晴社長)が同店5階に開設予定だった会員制サロン「三春屋マイサロン」の計画を断念したことが16日、同社への取材で分かった。当初は2020年5月にオープン予定だったが、新型コロナウイルス.....
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 八戸市十三日町の三春屋を運営する「やまき三春屋」(土谷与志晴社長)が同店5階に開設予定だった会員制サロン「三春屋マイサロン」の計画を断念したことが16日、同社への取材で分かった。当初は2020年5月にオープン予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開設が見通せずにいた。一方、8月から大規模な全館リニューアルに着手し、モニターを使った新しい販売形態である「バーチャルショップ」の展開や老若男女がくつろげる公園のような交流スペースなどを設け、新しい百貨店を目指す。改装完了は10月ごろを見込んでいる。[br][br] 三春屋を巡っては、複合商業施設の開発とコンサルティングを手掛ける「やまき」(東京)が2019年9月、同店の運営会社だった「中合」(福島市)と譲渡契約を締結。同年11月に店舗を取得し、大規模リニューアルを計画していた。 中でも5階の会員制サロンは改装の目玉の一つで、「ラグジュアリー・サロン・スタジオ・パーク(LSSP)」という、やまき独自のブランドを展開し、音楽を聴きながら食事を楽しめるレストランなどが入る予定だった。[br][br] しかし、改装を前に新型コロナの感染拡大が直撃。人と人が密接するサロンの性質上、改装工事やオープンが棚上げになっていた。[br][br] 土谷社長は取材に会員制サロンの計画を見直した上で、新たに大規模な改装を行う方針を説明。バーチャルショップでは高級ブランドや車、不動産など、これまでの百貨店では取り扱いがなかった商品やサービスを提供する予定だという。[br][br] 地下食品売り場もリニューアルし、大きな水槽などを導入して楽しみながら買い物できるよう工夫を凝らすほか、「パラダイスファミリー」と名付けた交流スペースを設け、子ども向けの遊具などを設置する計画もある。工事期間中も通常営業を継続する。[br][br] 土谷社長は「会員制サロンはどうしても『3密』になってしまう」と苦渋の決断だったことを強調。「会員制サロンで実現したかったことを、全館リニューアルの中にエッセンスとして取り込む。次世代型の百貨店を目指したい」と意欲を示した。三春屋がリニューアルに伴い、導入を予定するバーチャルショップのイメージ(三春屋提供)