【中間貯蔵共用案】鹿内県議と三村知事が論戦 知事激高の一幕も

電気事業連合会が昨年12月に示した使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)の電力各社による共同利用案を巡り、鹿内博県議(県民の会)が5日の青森県議会定例会一般質問で、県と国の認識のずれを追及。論戦で、三村申吾知事が激高する一幕もあった。 むつ中.....
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 電気事業連合会が昨年12月に示した使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)の電力各社による共同利用案を巡り、鹿内博県議(県民の会)が5日の青森県議会定例会一般質問で、県と国の認識のずれを追及。論戦で、三村申吾知事が激高する一幕もあった。[br][br] むつ中間貯蔵施設で受け入れる核燃料については、2005年に当時の東京電力社長が県議会全員協議会で「東電と日本原子力発電の2社のみとする予定」と答弁。立地協定にも県と市、2社が名を連ねている。[br][br] 共用案が協定に反すると主張した鹿内氏に対し、若木憲悟エネルギー総合対策局長は「電事連はあくまで地元の理解を大前提に今後検討に着手したいとしており、協定に言及できる状況にない」と答えた。[br][br] 追及の手を緩めない鹿内氏は、梶山弘志経済産業相が2月19日の会見で述べた「県と市には共用の提案について検討いただいている状況と思っている」という発言を紹介した。[br][br] 若木局長が「内容は聞いていないし、事務方として検討している状況にもない」と否定すると、鹿内氏はこの日の県答弁と経産相発言とのずれをさらに指摘。矛先を知事に向け「知事は細かいことは全然分からないのか」とまくし立てた。[br][br] 終始冷静さを保っていた三村知事だったが、この発言には「非常に失礼な言い方」と怒り心頭に発した様子。論戦はかみ合わないまま終わった。