【県内漁協再編計画】前回上回る延期幅、実現難しさ浮き彫りに

青森県内の44漁協を四つに再編する計画は漁協の合意形成が進まず、再び延期に追い込まれた。4年という延期幅は、2019年度末から20年度末に先延ばしした前回を大きく上回る。再編実現の難しさが浮き彫りになった格好だ。 「全く見通しが立っていない.....
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 青森県内の44漁協を四つに再編する計画は漁協の合意形成が進まず、再び延期に追い込まれた。4年という延期幅は、2019年度末から20年度末に先延ばしした前回を大きく上回る。再編実現の難しさが浮き彫りになった格好だ。[br][br] 「全く見通しが立っていない」。再編を推進する立場にある県漁協経営安定対策協議会の関係者は、2度目となる延期の方針にため息を漏らした。[br][br] 再編に向け、「行政と協力して指導力を強める必要があるのではないか」と指摘し、県漁連が強いリーダーシップを発揮する必要性を訴えた。[br][br] 県農林水産部の松坂洋水産局長は延期について「今回の合併計画は漁協など業界内で推進していくもの」と行政として静観の立場を強調し、漁協の主体的な取り組みに期待した。[br][br] 一方、階上漁協(階上町)の荒谷正壽組合長は「新型コロナの影響で合併協議を進めることができず、足踏み状態」と現状を説明。感染収束後に協議に動きが出るとの見通しを示した。