現実超える体験を 青森県がリモート観光スタート

参加者に料理の特徴などを説明する旅行代理者の上明戸華恵さん=1月29日、青森市
参加者に料理の特徴などを説明する旅行代理者の上明戸華恵さん=1月29日、青森市
新型コロナウイルスの感染拡大で旅行の自粛が続く中、自宅にいながら旅行気分を味わってもらおうと、青森県がリモート観光「あおもりもーとツーリズム」を始めた。代理の旅行客が現地で観光する姿を、参加者がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」などを.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大で旅行の自粛が続く中、自宅にいながら旅行気分を味わってもらおうと、青森県がリモート観光「あおもりもーとツーリズム」を始めた。代理の旅行客が現地で観光する姿を、参加者がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」などを使って画面越しに疑似体験する仕組み。“リアルを超える体験”をキーワードに、普段の旅行では味わえない魅力を詰め込んだツアーを企画する。本年度はモニターツアーを重ね内容を精査。来年度の本格運用を目指す。[br][br] ツアーは、参加者の希望に応じたオーダーメードの旅行を提供する「自由に青森旅」、県が設定した特別なプランを楽しめる「選べる青森旅」の2種類を用意。双方向でコミュニケーションが取れるズームを主に使い、旅行代理者や地元の人と交流できるようにし、現地にいるかのような体験を提供する。[br][br] 「自由に…」は、1~3時間の旅程で、参加者がコースを決められる。帰省を控えてできなかったお墓参りや毎年行っていた食堂に立ち寄りたいなど、さまざまな旅の形に対応する方針で、代理旅行だけでなく、下見旅行にも活用できる。[br][br] 「選べる…」は、普段は体験できないプランを複数用意。店内からの中継を見ながら事前に送られてきた地酒や料理を楽しめたり、プロの料理人と市場を巡り食材を購入できたり、音楽プロデューサーや料理家と県内を巡ったりするツアーなどを予定している。[br][br] 1月29日には、青森市の居酒屋「海坊厨(うみぼうず)」で、第1弾となる「20時解禁、青森の名店を巡る旅」を実施。東京都と宮城県から6人が参加した。[br][br] 午後8時、事前に届いた地酒「田酒」で乾杯し、ツアーがスタート。6人は、旅行代理者で十和田市出身のフリーアナウンサー上明戸華恵(かみあきとはなえ)さんと、県産品をふんだんに使った料理を味わうなどして自宅にいながら旅情を楽しんだ。[br][br] 東京都から参加した40代夫婦は「都内から出られない状況なのでリモートならと思い参加した。旅気分が高まり楽しかったし、青森に行きたくなった」と話した。[br][br] 県誘客交流課は「何らかの理由で現地に足を運べない人は多くいるのでニーズはある」とし、「リモートだからこそできる旅を追求し、新たな観光スタイルとして確立したい」としている。参加者に料理の特徴などを説明する旅行代理者の上明戸華恵さん=1月29日、青森市