6年連続5万本越え確実/八戸港コンテナ取扱量

コンテナ取扱量が6年連続で5万本を超える見通しとなった八戸港=28日
コンテナ取扱量が6年連続で5万本を超える見通しとなった八戸港=28日
2020年の八戸港のコンテナ取扱量(20フィート換算、空コンテナ含む)が、5万2千本前後となることが28日、港湾関係者への取材で分かった。6年連続で5万本の大台に乗るのは確実な情勢。新型コロナウイルスの影響で輸出入とも実入りコンテナの取扱量.....
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 2020年の八戸港のコンテナ取扱量(20フィート換算、空コンテナ含む)が、5万2千本前後となることが28日、港湾関係者への取材で分かった。6年連続で5万本の大台に乗るのは確実な情勢。新型コロナウイルスの影響で輸出入とも実入りコンテナの取扱量は減った一方、世界的な空コンテナの需要増を受けて空コンテナの取り扱いが増えたため、全体として大きな落ち込みは避けられた格好だ。[br][br] 同港のコンテナ航路は現在、外航路が「中国・韓国航路」と「韓国航路」の3社・週4便体制。京浜港など国内港を経由する内航路は3社が週3便を運航している。年内のコンテナ船の入港は27日で終了した。[br][br] 関係者によると、輸入は前年比約5%の減少。ソーラーパネルなど太陽光発電関連がピークを過ぎたほか、住宅資材が減ったのが影響したとみられる。一方、飼料用の牧草などは増えた。[br][br] 輸出は、世界的な景気悪化に伴って製造業が減産傾向にあるため、前年比約20%の落ち込みに。臨海部にある製造業の大規模工場が新型コロナのあおりを受けて減産したことなどが響いた。また、冷凍魚介類は国内で不漁が続いたことや中国などで外食需要が減少したことから取扱量が減った。[br][br] 一方、新型コロナで経済活動が停滞したことや船会社が減便したことなどで世界的にコンテナ不足が発生。このため、荷物が入っていない空コンテナの取り扱いが八戸港でも増加し、結果的に全体で見ると取扱量の大幅な減少は避けられた。[br][br] 港湾関係者は「空コンテナの扱いが増えたことで、数字上は大きな落ち込みはなかったものの、新型コロナの影響で来年3、4月ごろまでは全体像を見通せない」と指摘し、今後の物流動向を注視する考えを示した。コンテナ取扱量が6年連続で5万本を超える見通しとなった八戸港=28日