【秋サケ不漁】岩手県北の各魚市場、漁獲量軒並み激減

秋サケを主力とする岩手県沿岸の状況も深刻だ。県によると、11月20日現在の沿岸の漁獲量は340トンで、過去最低だった前年同期比49・3%減。県北の各魚市場も久慈113トン(49・1%減)、八木41トン(64・4%減)、野田13トン(77・3.....
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 秋サケを主力とする岩手県沿岸の状況も深刻だ。県によると、11月20日現在の沿岸の漁獲量は340トンで、過去最低だった前年同期比49・3%減。県北の各魚市場も久慈113トン(49・1%減)、八木41トン(64・4%減)、野田13トン(77・3%減)と軒並み激減する。[br][br] 海と川を合わせた2019年度の漁獲量は、東日本大震災前の09年度の約1割となる2292トンまで減少していた。今季はさらにペースが鈍く、492トンにとどまる。[br][br] サケの稚魚は放流してから約4年後に産卵のため川に戻る。今季は海水温の上昇に加え、16年の台風10号でふ化場が被災し、放流数が減った影響を指摘する声も強い。[br][br] 久慈市漁協の大向幸弘参事は「最盛期なのに水揚げが伸びない。どこかでピークが来ればいいのだが」と願う。本来であれば秋サケは水揚げ金額の半分近くを占める。「だめとなれば、経営にも大きなダメージだ」と厳しい表情で話す。