青森銀行は13日、2021年3月期第2四半期の連結決算(20年4~9月)を発表した。売上高に当たる経常収益は203億6900万円(前年同期比4・0%減)で、経常利益は23億9100万円(7・0%増)、中間純利益は16億6100万円(1・4%増)となり、5期ぶりの減収増益となった。日本銀行のマイナス金利政策の長期化で資金運用収益は落ち込んだものの、営業経費の削減などで減収分をカバーした。[br][br] 銀行単体でみると、本業のもうけを示すコア業務純益は、資金運用収益が減少し、15億4400万円(15・4%減)に落ち込んだ。経常収益は156億6400万円(5・4%減)、経常利益は22億2900万円(6・2%増)、中間純利益は19億1600万円(13・5%増)だった。 貸出金残高は、新型コロナウイルス関連の制度融資残高が増え、1兆8137億2200万円(4・3%増)と増加した。[br][br] 金融再生法に基づく開示債権(不良債権)は232億5700万円で、不良債権比率は1・25%(0・24ポイント増)だった。[br][br] 経営の健全性を表す自己資本比率は連結で9・89%(0・12ポイント増)となり、国内基準の4%を上回った。[br][br] 21年3月期通期(20年4月~21年3月)連結決算の業績予想は経常利益28億円、純利益は19億円と上方修正した10月公表時から変更していない。[br][br] 新型コロナがもたらす地域経済への影響に関し、成田晋頭取は「銀行の知恵やノウハウを貸すことで再生に向けた支援をすることが重要」と強調した。