新造船名称は「シルバーブリーズ」 川崎近海汽船の八苫フェリー

新造船などについて説明する久下豊社長(左)=10日、デーリー東北新聞社
新造船などについて説明する久下豊社長(左)=10日、デーリー東北新聞社
川崎近海汽船(東京)は10日、八戸―苫小牧間のフェリー航路で来年6月に就航予定の新造船の名称が「シルバーブリーズ」に決定したことを明らかにした。冷蔵冷凍トラック向けの外部電源を増設し、食品輸送の対応を強化。特等室を設けるなど客室全体の快適性.....
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 川崎近海汽船(東京)は10日、八戸―苫小牧間のフェリー航路で来年6月に就航予定の新造船の名称が「シルバーブリーズ」に決定したことを明らかにした。冷蔵冷凍トラック向けの外部電源を増設し、食品輸送の対応を強化。特等室を設けるなど客室全体の快適性も高め、観光需要なども取り込む。[br][br] 今年6月に就任した久下豊社長が同日、岡田悦明取締役フェリー部長らと八戸市のデーリー東北新聞社を訪れ、荒瀬潔社長と懇談した。[br][br] 同社によると、内海造船(広島県尾道市)で建造中の新造船は約8900トンで、現在運航中の「べにりあ」(6558トン)の後継。用船契約での運用となる。[br][br] 新造船は車両積載能力がトラック(全長12メートル換算)で65台から70台、乗用車は10台から30台へと向上。トラック用の220ボルトの外部電源の数も大幅に増やす。[br][br] 定員は450人から400人に減るが、べにりあにはない2人用の特等室やペット同伴室を設置。個室のグレードを高め、利用者1人当たりの面積も広げる。[br][br] 同社が手掛ける2航路(八戸―苫小牧、八戸―室蘭)のフェリー5隻は、すべて「シルバー」シリーズに更新される。久下社長は「(フェリーは)欠航率が極めて低い」とアピールし、「野菜や水産物が多いという東北圏のダイヤの特徴に対応したい。夏休み前の繁忙期に投入できれば」と話した。新造船などについて説明する久下豊社長(左)=10日、デーリー東北新聞社